トミタ栞、初単独ツアー生誕公演 R
OCKETMANら“即興演出”で祝福

自身初のワンマンツアーをおこなったトミタ栞(画像は1月29日神奈川・横浜BayHall公演のもよう)

 モデルで歌手のトミタ栞が2月1日、東京・渋谷CLUB QUATTROで自身初のワンマンツアー『トミタ栞 SPIN TOUR ~はじめてのTOURは横・東・名~』の東京公演をおこなった。ツアーは、昨年12月にリリースした2ndアルバム『SPIN』を引っ提げ、1月29日の神奈川・横浜BayHall公演を皮切りに東京、名古屋をまわる。この日はトミタ栞の23歳の誕生日ということもあり、アルバムにゲスト参加しているROCKETMAN(ふかわりょう)と神田莉緒香がゲスト出演。「カラーFULLコンボ!」などアンコール含め全17曲を披露し、生誕ライブを盛り上げた。

「恋な歌」でライブスタート

トミタ栞(画像は1月29日神奈川・横浜BayHall公演のもよう)

 開演前、DJイベントによるヒットナンバーのオンパレードでフロアのテンションは上昇していた。そんななか、時刻が午後7時を少し過ぎると、豪快なSEをバックにトミタ栞が登場。「こんばんは! 23歳のトミタ栞です。今日は楽しんでね!!」と投げかけ、1曲目を飾ったのは2ndアルバム『SPIN』に収録の「恋な歌」。序盤からアッパーチューンで、オーディエンスをトミタワールドに惹き込んでいく。

 1stアルバムの表題曲でもある「もしもワールド」では、フロアからのクラップと共に彼女のパワフルで透き通る歌声を歌い届け、「大好き、さようなら」ではオーディエンスからの力強い拳が飛び交い、熱気に満ち溢れていた。

 MCでは自身の誕生日に触れつつ、「こんばんはトミタ栞です。23歳になりました! 今日は、誕生日なの。無敵戦士みたいな状態でワンマンツアー2日目を迎えております! ありがとうございます。1回ずつのワンマンしか今までやったことがなかったんで、凄い大変でした。でも、今わかる感情としては凄く楽しいです。みなさんが楽しかったら何よりいいので、今日は最後まで楽しんでください」と、自身初のワンマンツアーを迎えた胸中を明かした。

 そして、コミカルなバンドメンバー紹介を終えるとトミタ自らが楽曲を制作した「ぼーい」へ。メロディラインが美しい旋律を繊細に披露した。その後は、思わず手拍子がしたくなるポップナンバー「同じ空の下」と、イントロから涙を誘う、温かみのあるミディアムバラード「300」を放ち彼女の真っすぐな心情が伝わる瞬間を贈り届け、「RounD」では爽快感漂うブルーの照明に包まれながら、彼女が描く不思議で優しさ溢れる世界を作り出していた。

 ここでサポートメンバーによる演奏で「ハッピー バースデー トゥーユー」が流れだし、観客全員が熱唱。盛大に彼女の誕生日を祝福し、トミタ栞は幸せそうな笑顔で出されたケーキの火を吹き消す誕生日ならではのサプライズも。

 後半では、4thシングル曲でもある「だめだめだ」からスタートし、ダメだという感情が赤裸々に描かれている想いを<だめだめだ~♪>というフレーズ乗せて歌い捧げた。7thシングル「カラーFULLコンボ!」のカップリング曲でもある「二度寝最高」では、イントロで目覚まし時計の音が鳴り響き、ステージで左右に動き回りながらも、にこやかに歌う彼女の姿が見られた。

神田莉緒香とROCKETMANが登場

 「ここでゲストを呼びたいと思います。今から来てくれる方は、女の子です。私と一緒にアコースティックライブで地方を回ってくれました。私よりちょっとお姉さんで、ハリネズミを飼っています」と紹介し、2ndアルバム『SPIN』のボーナストラックにカルビーズとして出演している神田莉緒香がステージに登場した。

 誕生日に神田からチョコをもらった話を交えつつ、トミタは器用女子だということが神田によって明かされるといったトークを繰り広げた。そして、神田が得意としている即興ソングをここで披露。「スピン」「サルボボ」「さくらんぼ」といった3つのワードが観客から出され、完璧な演奏を披露し会場からは盛大な拍手が巻き起こった。

 その後は、即興ソングから生まれたという「あぶりカルビのうた2016」を2人で熱唱。オーディエンスを加えたコール&レスポンスが絶妙で、胸をワクワクドキドキと掻き立てるステージを炸裂した。

 トミタが「もう一人ゲスト呼び込みまーす!!」と続いて登場したのは、ROCKETMANことふかわりょう。MCではトミタのどこが好きなのかを、一人自問自答したというROCKETMANは「くずぶっている感じが好き。ブレイクしそうで中火な感じがいい」と彼女の印象について語った。そして、ROCKETMANは先ほどの神田莉緒香による即興ソングに感化されたようで今度は、即興一言ネタをここで披露。フロアからは、沢山の笑い声が飛び交っていた。

 ROCKETMANがDJに加わると、2ndアルバムに収録されている「あいたくちがふさがらない」へ突入。ミラーボールがキラキラと楽曲に花を添えると、フロアからは拳をかかげたり、手拍子したりといった光景が広がっていた。

私の誕生日を祝いたいって言ってくれる人がいて贅沢

 「トミタ栞のLIVEまだまだ続きます! ここからがやばいんです! 盛り上がれますか!?」の後に続いたのは、ガレージパンク色が際立つ「Lovingly me!!」へ。フロアのボルテージはここでMAXになり、会場全体が暴れ狂っているようだった。

 「きらきら」では金色のポンポンを持ったダンサーを引き連れ、思わずオーディエンスを笑顔にさせるエネルギッシュな空間を作り、「17歳の歌」では思春期の感情が全面に出ているアグレッシブなパフォーマンスを見せつけた。

 トミタは「今日は初めてのツアー2日目、渋谷CLUB QUATTROに遊びにきてくれてありがとうございました。こんなに私の誕生日を祝いたいって言ってくれる人がいて贅沢。ありがとうございます。こんなに沢山の人が集まってくれて本当に嬉しいです。どうもありがとうございました!!」と熱く最後のMCを終えラストは、トミタがギターを引っ提げ2ndアルバム『SPIN』の表題曲となる「スピン」を披露し、本編は終了を迎えた。

 だが、鳴りやまないアンコールの手拍子に応えるかのように再びトミタ栞がステージに登場。アンコールでは「カラーFULLコンボ!」を放ち、色とりどりの照明に照らされながらキュートなダンスを披露し、<赤~青~緑~♪>といった観客からのコール&レスポンスをする光景が広がっていた。そしてフィナーレは「MONSTER GIRL」を贈り届け、23歳の誕生日を祝うに相応しい、貴重な一夜を17曲というラインナップで駆け抜けた。

(取材=橋本美波)

セットリスト

トミタ栞 SPIN TOUR ~はじめてのTOURは横・東・名~
2月1日 東京・渋谷CLUB QUATTRO

1.恋な歌
2.もしもワールド
3.大好き、さようなら
4.ぽーい
5.同じ空の下
6.300
7.RounD
8.だめだめだ
9.二度寝最高
10.あぶりカルビのうた2016(神田莉緒香)
11.あいたくちがふさがらない(ROCKETMAN(ふかわりょう)
12.Lovingly me!!
13.きらきら
14.17歳の歌
15.スピン

ENCORE
En1.カラーFULLコンボ!
En2.MONSTER GIRL

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