椿屋四重奏 アーティスト写真

椿屋四重奏 アーティスト写真
今年2月にリリースしたメジャー移籍アルバム『TOKYO CITY RHAPSODY』も好調なヴォーカル中田裕二率いるロックバンド、椿屋四重奏が自身初となる映画主題歌「アンブレラ」を書き下ろし、近日中に配信限定でリリースすることが明らかとなった。

8月30日(土)公開の映画『死にぞこないの青』は、ホラー界の俊英・乙一が書き下ろした傑作小説を大胆なアプローチで映像化。学校を舞台に、ちょっとしたきっかけで起きるイジメや、集団心理がエスカレートしていく恐怖、教師でさえ安心できる存在ではないという現実を余す所なく描いている。
今、頻発する無差別殺傷事件がもつ背景には、現代社会のコミュニケーションのねじれ、ストレス、そして「自己肯定」を許さない未成熟な人間関係などが見える。原作者・乙一の作風には、そうした社会を作り上げた大人達への不信があり、子供が本来持つ純粋性や残酷性の中に、人間と言うものの真実があると訴えかけてくる。「目覚メヨ、残虐。」という衝撃的なコピーが象徴するように、誰にでもある己の残虐性から目をそらすな、というメッセージが込められている。

まさに現代を象徴する心の闇を描いたこの映画のもつメッセージを受けとめた椿屋四重奏の中田裕二は、
「映画を見せていただいて、まず、“コミュニケーションに対する怯え”“いじめ”“雨”というテーマが浮かびました。いちいち傷付いては心がどうにかなってしまいそう、そんな時に人はどこか意識的に心を閉ざして、感覚を鈍らすように痛みに対するバリケードを張るんだと思います。それはまるで傘のようだと。激しい雨風から身を守る傘。雨風は繰り返される辛い日々のことです。でもあきらめちゃいいけない。嵐はいつか必ず去ります。そして必ず陽は射す。青空が抱きしめてくれる。濡れまいと耐えながらずっと下を向いて歩くうちに、水たまりに太陽が輝いていることに気付く。僕の中でそんな画が浮かびました。歌詞に関してもメロディーに関しても、テーマが普遍的なぶん、できるだけシンプルに心がけました。あとは是非、聴いてみて下さい。」と語った。

衝撃問題作に一服の清涼感を与える椿屋四重奏、渾身の映画主題歌は、彼らの代表作になりそうな予感を感じられる傑作に仕上がった。


■映画『死にぞこないの青』
原作:乙一(「死にぞこないの青」幻冬舎刊)
出演:須賀健太、谷村美月、城田優、ほか
8月30日(土)より、シアターN渋谷ほか、全国順次ロードショー

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OKMusic編集部

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