【ライヴレポ】BOYS AND MENが初武道
館で感涙!またひとつ夢を叶えた10人
の強い絆とボイメン魂
研究生のパフォーマンスを挟み、ムービーでお城の扉が開くと同時に、どこぞの王子かという白衣装に着替えて再登場。「Wanna be!」「チョコレートプリンス」では黄色い歓声を浴びていたが、次の瞬間は和尚(水野)と小坊主という扮装で、リズムゲームに挑戦。ミスをしたらひとりずつ抜けていくということで、早々にミスッた辻村が「俺、これめっちゃ楽しみにしていたのに~~!」と往生際悪く言い続けるなど、本気さと素顔の両方が垣間見えるコーナーとなっていた。
ライヴなのか、バラエティの生収録なのか、よくわからない展開も彼らの貪欲なエンタメ精神の成せる技。畳みかけるように、「ボイメン・ベストテン」と、懐かしの歌番組の体で、またもや水野&辻本のコントMC映像が。番組のパロディでボイメンの人気曲トップ10を発表し、「それでは、日本武道館から、トップ3、3曲続けて生中継です」というフリでライヴを再開。ボイメン内グループ、誠の「Lovely Monster」、YanKee5の「バリバリヤンキーロード」と「ニッシンゲッポー」を、YanKee5、誠、研究生とがそれぞれ他の持ち曲を歌うというサプライズ演出で、メンバーの仕草をマネたり、特徴をオーバーに表現する姿に、観客の笑い声と歓声とが混ざり合った。
終盤の「雫」「BOYMEN NINJA」では、刀や弓、槍といった武器を手に、殺陣を取り入れた和なパフォーマンスタイム。10人でのフォーメーションから、ふたり組でのアクロバティックな見せ場に、会場が大いに沸きまくる。本編最後のMCで、「コントとかやっているもんで、あんまりわからんかもしれんけど、本当に夢の舞台だったから!」と名古屋弁混じりに念を押し、感謝の気持ちを言葉にする本田剛文。そして、「この武道館のステージで映画が完結すると思います」という水野の語りから、彼らの軌跡を描いた主演映画『BOYS AND MEN ~One For All, All For One~』のシーンとともに、主題歌「One For All, All For One〜夢は叶えるもの〜」へ。涙を流す土田拓海や平松賢人の肩を小林がポンポンと叩き、同じく涙する辻本と肩を組む田村侑久。このチーム感も、ボイメンの大きな魅力だ。弱小チームが力を合わせて大きな試合へと挑戦していく、そんな少年マンガのようなドラマ性と団結力。スーパースターの集まりでも、鍛え抜かれたスペシャリスト集団でもない。情熱を持つ仲間とともに一歩一歩歩んできたからこそ、見ている者を熱くし、応援したい、この先を見てみたいという気持ちにさせる。メンバーと観客、両方が感動を分かち合ったあとは、「YAMATO☆Dancing」で、明るく力強く、喜びと感謝を伝えてくれた。
アンコールの声援が響く中、楽屋での生着替え中継から、ステージまで移動する彼らの姿をカメラが追う。そこで、待っていましたのアルバム曲、「GO!! 世侍塾 GO!!」「ヤングマン〜B.M.C.A.〜」へ。一緒に踊る喜びを噛みしめながら、ありし日の姿やリハーサルの映像とともに「POWER OF DREAM」で美しく幕を閉じた。
鳴り止まぬアンコールに、再び現れた10人は「We never give up」で、ステージの端から端まで走り、手を振り続けてくれた。曲中、田中俊介がスタッフやファンへの感謝に加えて、「お前だよ、勝!ここまで来れたのは、勝、お前のおかげだよ!」と水野の肩にガシッと腕を回す。これにはさすがのリーダーも涙を抑えきれず、涙腺決壊。「武道館、終わっちゃう~(涙)」とダダッ子のように泣く平松が、辻本のアドバイスで「また来ます!」と言霊を飛ばし、立ち直るという微笑ましいシーンにもほっこり。最後に47都道府県ツアーが発表され、早くも2月からスタート。2017年も、名古屋を拠点に、彼らはその足で、全国各地にエンタメ精神を届けるべく進撃を続けていく。
文/根岸聖子
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