イエモン、20年を経ても褪せない「意
思」と楽曲「JAM」

THE YELLOW MONKEYのリハーサルの様子。右側に写っているのがVOX社のアンプ

 【第67回NHK紅白歌合戦、30日、リハーサル3日目、NHKホール】15年の時を経て再集結を果たし、待望の新作も発表したTHE YELLOW MONKEYが今年、紅白初出場を果たす。ボーカルの吉井和哉は紅白歌合戦に対し「我々の叶っていない夢のひとつ」とその思いを語った。

 昨日の黒色のレスポールカスタムギターとは異なり、白色のセミアコのギターで本日のリハーサルに臨む菊地英昭からは紅白に対する気合いを感じた。日本を代表するロックバンドのリハーサル演奏の姿からは、紅白というステージの気負いを感じさせなかった。

 披露する楽曲は、1996年に発表された「JAM」。その楽曲の持つメッセージ性の強さから世間に衝撃を与えたイエモンの代表曲だ。同曲は“世の中の不条理を突く歌であると共に、未来へ繋がる希望を歌った曲”として世に放たれ、発表から今年で20年が経過した。

 楽曲「JAM」は、15年前の不条理を問い、希望を提示した。そして20年経過した2016年、国内外問わず様々起こった出来事や不条理、悲しみに対し、楽曲「JAM」は、発表当時の時代背景こそ異なるものの、その役割と価値を改めて見いだし、希望の光を照らすようだった。

 29日の囲み取材で吉井は同曲を「『イエローモンキー』という国があるとしたら、その国の国歌だと思って聴いてほしい」と語っていた。この楽曲を選んだTHE YELLOW MONKEYからは、ロックバンドの確固たる意思を感じる。(取材・平吉賢治)

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