「TRUSTRICKを見つけてくれてありが
とう!」TRICK TOUR 2016 ツアーファ
イナル完走!!

活動が順調に進んでいるように見える彼女たちだが、TRUSTRICKとしての活動はこの「TRUSTRICK TRICK TOUR 2016」をもって、一時活動休止となる。そんな中ツアーファイナルは、2016年12月17日東京・中野サンプラザホールにて行われた。今回は、彼女たちが一度節目を迎えるこの一夜の模様をお届けしたい。

『TRICK』を引っ提げた「TRUSTRICK TRICK TOUR 2016」


2016年で、一旦活動の足を止める道を選んだ彼女たち。「どうして…?」と思う方々もいるだろう。公式発表でもされた通り、今回活動休止を選んだのはユニットとして更なる高みを目指すために、個々のアーティストとしての世界観の中で今一度活動を考えるということだ。だからお別れなんかじゃない、TRUSTRICKが成長するための充電期間と思って頂けたら幸いだ。

会場のフロアには、そんなTRUSTRICKの節目を一目見ようと多くの観客で溢れかえっていた。時刻が18時を過ぎると、照明がパッと消えSEが流れ出した。すると赤いカーテンの幕が上がり、大きな額縁のセットから神田沙也加 (Vocal)がステージに登場。

TRUSTRICKがスタートに飾った楽曲は、3rdアルバムの1曲目を任されている「TRICK」。ミステリアスな世界へ誘うかのように、繊細な歌声を会場に響かせていく。「こんばんは、東京。みなさん盛り上がっていけますか!?」と沙也加 (Vocal)が放つと、スピード感溢れる「Recall THE END」へ。観客も座席から立ち、赤いペンライトを振りかざす姿が見られた。

MCでは、「TRUSTRICK TRICK TOUR 2016ファイナルへようこそ。凄い沢山のお客さん、ありがとうございます。凄い嬉しい!」と沙也加 (Vocal)から挨拶があり、Billy (Guitar)からは「今日は最後まで楽しんでいって下さい!!」と本日の想いを告げた。
MCが終わると、赤い照明に包まれた「highness」や、大人なムード全開の「blur blur」を歌い上げ、オーディエンスの手拍子が会場に響き渡る「pixie」へと向かっていった。



空気が一変すると、ミディアムバラードの「LOVELESS」を披露しBilly (Guitar)による泣かせるギターソロが炸裂した。

「私たちTRUSTRICKは、ツアーの初日の前の日に発表しましたが今日のこのLIVEをもって活動休止になります。まず、びっくりさせてしまって本当に本当にごめんなさい。本当は、今日中野サンプラザ公演の最後のMCで発表する予定でした。でも、今みたいに『TRICK』の曲をやっていく中で、みんなが笑顔で楽しんでいるのにも関わらず、最後のMCでごめんなさい、今日で私たちお休みしますって言うのはあんまりじゃないかなって思って。ツアーが仙台から始まって、全国回ってきましたけども今までリリースイベントとかで行ったところばっかりです。その土地それぞれの担当さんや、ファンの方、お世話になったレコード店の方々もいらっしゃいます。そんな思い出も含めて、そういう人達に一か所、一か所ありがとうございました。お世話になりました!って言っていきたいよねっていう想いでツアー初日の前の日に発表してもらいました。」と沙也加 (Vocal)から活動休止の発表について触れた。

出会いというのは一期一会、TRUSTRICK活動休止への想い


Billy (Guitar)からは、「今日で活動を一旦お休みします。突然のツアーファイナルでの発表で、まずびっくりさせてしまってすみません。今日、初めてTRUSTRICKのLIVEを見に来てくれる方もいらっしゃると思うんですが、出会いというのは一期一会だなって。この活動の中で、実感することがありました。TRUSTRICKの音楽に出会ってくれて、見つけてくれてありがとうございます。」と活動休止への想いを述べた。

続くナンバーでは、沙也加 (Vocal)自身が今の心境とリンクしているという2nd アルバム『TRUST』に収録されている楽曲「永遠」を披露し、心地の良いメロディーが印象的な「寂しさの宙から」や、「mint gum」を続けて歌い上げた。

10曲目では東京だけのサプライズとして、EGOISTのカバー曲「Euterpe」を披露。
その後は、煌き溢れる「If-君が行くセカイー」や、沙也加 (Vocal)がステージからフロアに降り、ファンを楽しめた「kissing」を連続して放っていった。

「先程からカメラさんが通ってると思うんだけど、実は今日の公演が2月にM-ONTVさんで放送されます!!凄い嬉しいなって思っています!トークの模様とか、臨場感とか残ればいいなって思います!ぜひぜひM-ONTVさんチェックしてください!」と本日のLIVEが2月にM-ONTVにて放送されることを発表。
ここで、喋りが不得意なBilly (Guitar)が自らおこなうグッズ紹介へ!!「僕、こう見えて喋りが得意じゃないんですよ…」と気弱な言葉を発しながらも、沙也加 (Vocal)によるナイスツッコミが加わりながら、ゆるーいグッズ説明をしてくれた。

後半戦は、2nd E.P.『beloved E.P.』に収録されている爽やかなナンバー「from where to where-ため息の理由―」を炸裂し、続けて「未来型Answer」へと突入した。

ラストを彩るのは『TRICK』の最後に収録されている「Proud」


ラストに向かう前に、Billy (Guitar)からの言葉が…。「TRUSTRICKで活動して改めて実感したのが、音楽を作って世に出すということが色んな人の人生に関わることなのかな?って改めて思いました。そして何より、ちゃんと言ったことないけど姫(沙也加 (Vocal))、TRUSTRICKを初めてくれて感謝してます。本当にありがとう。一生モノです」と赤裸々な想いが告げられた。

TRUSTRICKのラストを彩ったのは、3rdアルバム『TRICK』の最後に収録されている「Proud」。このナンバーはTRUSTRICK自身が今、ファンや大切な人々に贈る感謝の旋律だ。

アンコールでI wish you were here.」


本編が終わると、鳴りやまない拍手で再びTRUSTRICKがステージに。ここで、本日協力してくれたサポートメンバーからの挨拶が一人一人おこなわれた。
アンコールでは、LUNA SEA、XJAPANのSUGIZOが、ヴァイオリンで参加した楽曲、「I wish you were here.」を壮大に奏で届け、TRUSTRICKの原点となるナンバー「ATLAS」を披露した。

ここで一時ステージから去った彼女たち。そして再び「トラトリ!」というアンコールが観客から聴こえると、衣装を着替えたTRUSTRICKが登場!!
2度目のアンコールでは、テレビアニメ「少年メイド」のオープニングテーマでもあった「innocent promise」を炸裂し、タオルの渦が巻き起こる「Honey Complex」を放った。

そして、感動のクライマックスは「いつかの果て」で無事20曲完走することができた。

これからも見守ってください。みんなまたね!


 最後には、二人から感謝の言葉が…。「曲は残るので、みなさんの人生の一部でいられたら生み出した曲も幸せだと思います。僕は、これからもみなさんが元気で生きてくれたらそれで、十分です。色んな想いが座標に集まっているんだっていう事を、僕らは重く受け止めて次に進まないといけないという想いです。ありがとうございました。」Billy (Guitar) 

「TRUSTRICKを見つけてくれてありがとう。それぞれこれからも見守ってください。みんなまたね!!!」沙也加 (Vocal)が感謝の気持ちを涙ながらに話し、最後は彼女たちを送り出すかのように、盛大な観客からの拍手が鳴り響いた。

TRUSTRICKとしての活動は、本日のLIVEをもって一旦区切りとなるが彼女たちはきっと、更なるパワーアップを遂げて帰ってきてくれるに違いない。ぜひともTRUSTRICKの今後の成長を見守っていて欲しい。

改めて、涙と笑顔が咲き誇った幸せな光景だった。



TEXT:橋本美波
Photo: Arata Kato / Ayaka Horiuchi

セットリスト
1TRICK
2Recall THE END
3highness
4 blur blur
5 pixie
6 LOVELESS
7永遠
8寂しさの宙から
9mint gum
10 Euterpe(EGOISTカバー)
11 If-君が行くセカイー
12 kissing
13 from where to where-ため息の理由―
14未来型Answer
15 Proud

アンコール1
16 I wish you were here.
17 ATLAS
アンコール2
18 innocent promise
19 Honey Complex
アンコール3
20いつかの果て

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