西沢幸奏、劇場版で再び「艦
これ」主題歌 4thシングル「帰還」
は繊細な歌詞が艦娘の気持ちとリンク

――4thシングル「帰還」が「劇場版 艦これ」の主題歌となりましたが、その話が決まった時にどのような感想をお持ちになりましたか。

西沢:耳を疑うくらい嬉しかったです。私自身「艦これ」のファンの一人ですし、デビューシングルでもテレビアニメ版のエンディング「吹雪」を歌わせていただいていたので、とても光栄に思いました。

――この曲で聞いて欲しい部分はどういったところですか。

西沢:いちばんは「吹雪」の時から私がどう変わったかを皆さんに伝えられればなと。

――自分が変わってきたと、ご自身でも感じているのでしょうか?

西沢:はい。何もかもが変わったと思います。そもそも「吹雪」の時とは声質自体が変わっているんです。正直あの時の声は、今の私には出せないと思います。でも、それをネガティブに捉えていません。今の私にしか歌えない歌もある。この曲はそんなことにも気づかせてくれました。

――なるほど。ちなみに、この歌のお気に入りのフレーズを教えていただいても良いですか。

西沢:特にAメロ――冒頭の部分ですね。「いつかは聴いてみたいな」から「朝焼け空忘れない」まで。今まで私が出したことのなかったような声で歌っていて。歌詞もフレーズも凄く切ないものだったんです。「ごめん」だったり、「遠いかな」だったり、そういった繊細なフレーズが、個人的には艦娘の気持ちなのかなとも思っていて大切に歌いました。同じく二番のAメロ(「桜の季節みたいな」から「その笑顔忘れない」まで)とともに注目してほしいです。

――この曲のPVはどのようなストーリーなのでしょうか?

西沢:曲のテーマをしっかりと映像でも見せてくれるような、そんなPVになっています。制服姿の自分が登場するんですが、正直、着るのは恥ずかしかったです(笑)。ただ、その制服姿の自分は、「過去の自分」という意味合いだと思っています。今の自分と過去の自分が出会うという筋立てになっているんです。曲の切なさも相まって、自分でも思うところのあるPVになりました。皆さんにどう受け取っていただけるかも楽しみです。

――ホールの席に昔の自分がいて、舞台上で歌っている自分と向き合うようなシーンが印象的ですね。

西沢:私が過去の自分に対してステージで歌うことで、「私は今こんなふうになったんだよ、頑張れ」という、そんな意味合いのつもりです。その気持ちを感じ取った後の昔の自分が、どんな表情をしているのか、ぜひ注目してほしいです。

――撮影時に大変だったことはありましたか?

西沢:九十九里で撮影したのですが、10月だったんですが、その日は凄く寒くて……。衣装も結構薄かったのですが、それでも不思議なもので、歌っている時はあまり寒くありませんでした。音楽の力は偉大だなと感じました。それと、実は二倍速で音楽を流して歌っていたんです。それを最終的に本来のスピードに戻しているんです。ホールの時は普通のスピードなのですが、海のシーンはずっとそうやっていたので、より集中していました。

――だから最終的な映像ではご自身の口元は通常に近いスピードなのに、周りの景色がスローになっているんですね。

西沢:そうなんです。しかも、そういう特殊な方法で撮影するという話を直前で聞いたんですよ。「二倍速で歌ってください」と(笑)。それでもなんとか想いを込めなければと思って苦心しました。でも、楽しかったです。

――最後に、ファンの皆様にメッセージをいただけますか。

西沢:4thシングルの「帰還」には、今お話しした通りの想いがたくさん詰まっています。ぜひ聴いてほしいです。そしてカップリングの「Just One」では、実は私が作詞をしています。自分がふとした時に思っていることを歌詞にしたので、ぜひ歌詞を見ながら聴いて欲しいと思っています。

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