東国原氏、長渕剛「乾杯」アレンジに
「名曲は原形のまま伝えて」

東国原英夫

 「魂の熱唱」で話題となった歌手の長渕剛を取り上げた12日放送のフジテレビ系『バイキング』。アレンジを加えた名曲「乾杯」を歌唱した長渕に対し、元宮崎県知事の東国原英夫氏は「数々の名曲は原型のまま伝えてほしい」との願望を口にした。

 7日にフジテレビ系で放送された『2016 FNS歌謡祭』において、名曲「乾杯」にアレンジを加えて熱唱した長渕。この日の放送で話題として取り上げ、本来の歌詞を歌い出すまでの3分45秒のイントロ部分に、政治や社会、マスメディアの在り方など熱いメッセージを込めた。

 そのイントロ部分で長渕は「歌よ、残れ」とのワードを強く語っている。番組では、『FNS歌謡祭』出演のために寄せた長渕のコメントを紹介。「『歌よ 残れ!』歌とは、まぎれもなく生き物であり、時代と共に姿を変えていかなくてはいけない」などとする思いがあることを紹介した。

 これにMCの坂上忍は「僕らの世代だと、この気持ちはどっかでわかる」とシンクロする心境を打ち明けた。出演していた元モーニング娘。藤本美貴への気遣いを見せながら、「歌の質が変わって来てるじゃないですか。そういうアイドルさんとかもあって良いんだけど」と現在の音楽への理解を示しながらも、「歌を残すためにはちょっと懸念する部分はあるんでしょうね」と長渕の気持ちを汲み取りながら言葉を伝えた。

 さらに、東国原氏もまた、「歌を残すためには、長渕さんに、乾杯だけはアレンジしないでいただきたい」との自身の見解を述べた。メッセージを伝えるために「アレンジしない」という選択肢を取って欲しいとの願望を語ると、スタジオには共感の唸り声が挙がった。

 1980年9月に発表された「乾杯」だが、1957年生まれの東国原氏は20代前半で初めて聞いたことになる。そのため「僕らは原点に30年前の乾杯があるんですよ」と現在の心の中には原風景のように「乾杯」が流れていることを伝えた。

 時代の変遷に合わせ、歌が変わっていくことに一定の理解を示す東国原氏だが、それでも、「それを変えてしまうと、僕らのあの世代までもがちょっと変わってしまうような気がする」との心境を率直に打ち明ける。

 そして、「乾杯とか数々の名曲は、原型のまま伝えていただきたい。その方がよっぽど私は心に響きます」と、名曲に備わる色あせない魅力を主張していた。

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