V系バンドDaizyStripperとMix Speak
er's,Inc. 2MAN LIVE『2007』で魅せ
た9年間の風格と実力!!【ライブレポ
ート】

その中から、11月15日に新宿BLAZEで行われたMix Speaker's,Inc.出演の模様を独占レポートいたしました!!

新たなスタートをきったMix Speaker's,Inc.
両バンドのファンで埋め尽くす会場にまず姿を現したのは、奇才の創作・表現者集団Mix Speaker's,Inc.。

新しいコンセプトがスタートするタイミングでもあり、この日は新衣装での登場となった。
これまでの彼らは、本人かどうか確認できない者(特にseekとS)もいるくらいの衣装と装備(?)が多かったのだが、新衣装はかなりシンプルで別人のような印象さえ受けた。



新曲『最後の晩餐』を披露
そんなヴィジュアルに似合う、過去の曲たちとは全く雰囲気の違う新曲『最後の晩餐』で一気に観客をMixワールドに引き込む。

NIKAの「バンギャ姫(Mix Speaker's,Inc.のファンの呼び名)もトレゾア(DaizyStripperのファンの呼び名)も一緒になって盛り上がっていこう!!」の合図と共に、妖艶さの漂う空気から一転、続く『ドクロKITCHEN』からは、これぞMix Speaker's,Inc.というポップとハードが混在する代表的なナンバーが繰り広げられた。



まゆ、まさかの女形の服装で登場
『JUNK STORY』では、DaizyStripperのまゆがAYAの前コンセプトの衣装を着て参加。
慣れないヒールのある靴と女形の服装で楽屋では歩くのさえ苦戦していたまゆだが、ステージではぎこちない動きながらもメンバーと一緒の振り付けで曲を盛り上げる。

なかなかお目にできないまゆの出で立ちと一生懸命に踊る姿に、微笑ましい視線が注がれた。
MCでは、本番前の楽屋でMix Speaker's,Inc.のメンバーがまゆを本物のAYAと見間違えたというエピソードを披露。

余談であるが、まゆに聞いたところ、借りた衣装はサイズ直しをせずそのまま着用したとのこと。
2人共、恐るべき体の細さだ(笑)。



『Shiny tale』『Mermaid』でじっくり歌詞を聴かせた後は、DaizyStripperから夕霧が参加しての『うらめし屋敷』へ。

NIKAとMIKI、そしてファンが一斉に扇子を手にして踊る曲に、夕霧も扇子を持ってノリノリでパフォーマンス。
最後にヴォーカル2人から花吹雪をかけらけるシーンでは照れ笑いを見せる。

夕霧と一緒に歌うことにすごく緊張
曲が終わり、夕霧を交えてのMCでは、夕霧と初絡みのNIKAが「今日は(夕霧と)一緒に歌うことにすごく緊張していた」と吐露。
その言葉通り、この曲中だけはいつもの紳士的な王子感満載の彼とは少し違った、どこか子供に戻ったような無邪気さが垣間見え新鮮な感じがした。
その緊張感がとけないのか、トーク中も言葉を何度か噛んでしまい苦笑いのNIKAであった。

後半は『Pandora』『SCREAM go AROUND』で会場一体となって音に体を預け、メンバーのシャウトに応える。



そのオーディエンスの拳に、keiji・AYA・seekのフロントメンバーもまた対抗して煽りながら最高の音を力強く放つ。

拳を笑顔に変えて、最後は『YOU♪愛♪メッセージ』のハートフルな世界で温かく締めくくった。

DaizyStripper


DaizyStripperのステージは、「Mixのファンもトレゾアも、一生忘れられない楽しい日にしましょう!!」という夕霧の言葉で『STARGAZER』からスタート。

全力パフォーマンスで圧巻
客席から振り上げられる無数の腕と戦うように、最初からメンバーも前へ前への姿勢で全力プレイだ。
その勢いのまま『PSYCHEDELIC HEAVEN』まで突っ走る。

「お互いのバンドが9年間積み上げてきたものを、余すことなくぶつけていきます。
僕らを初めて観る人は、“このバンド、結構(ステージから)水とか降ってくるんだな"とかビックリするところもあるかもしれないけど(笑)、それもひっくるめて楽しんでもらえたらと思います。
今日は最高に楽しい1日にしましょう!!」と夕霧が挨拶を挟んで、体が自然と踊り出す不思議な力を持ったリズムの『アマカラ』へ。
その熱が冷めないうちに、まゆとなおのギターの掛け合いが印象的な『DIRTY STARRY』、ダークな世界の『蛙野郎』へと流れ込む。



共演者とのエピソードを披露
MCになると、「Mix Speaker‘s,Inc.さんは同じ2007年結成なんですが、前のバンドから名前を知ってる方がいるので敬語になってしまうし、今でも緊張するんです(笑)。

何年か前に僕がMixさんのワンマンに出させて頂くことがあって、その時もすごく緊張してたんだけど、悪そうな出で立ちのMIKIさんって人が(笑)“歌詞間違ったっていい、楽しくやったらいいんだよ"って言ってくれたし、他の皆さんもすごく優しくしてくれて、同期とはいえいつも支えてもらってる感じなんです。

表現してる音楽が多少違えども、バンドを愛して音楽を愛して…ってところは変わらないので、今日一緒にできるのを本当に楽しみにしてました」と共演者とのエピソードを夕霧が語る。

先程共演したまゆも「楽しかった!! ライヴ動画を見て予習してきたし振り付けを一生懸命練習したんだけど、どうしても順番を間違えそうになって…(笑)。

AYAさんと初めて会ったのは10年くらい前で、前のバンドの時に同じ事務所で後輩という立場だったんです。
僕も女形やっていたんだけど、事務所の社長さんに“まゆ君もAYAちゃんの女らしさを見習った方がいいよ"って言われたことがあったし(笑)、姉妹みたいに一緒に撮影させて頂くこともあったんです。
今回、あの時と同じように女形でAYAさんと一緒のステージに立てて、10年バンド続けてて良かったなと思いました」と感慨深げだ。

後半オーディエンスは最高潮に
「なかなか手に入らないかもしれないけど、理想的な1日は気持ちひとつで俺はすぐ手に入ると思ってるから…ここから後半戦、しっかり暴れていきましょう!! バンギャ姫! トレゾア! しっかりひとつになれよ~!!」という夕霧の叫びで再び火をつけ『理想』を奏でる。



『BLACK DROPPer』では、やんちゃ代表のなおがこの日も大暴れ。

Reiと風弥の作り出す重いリズムの上で、自由気ままになおがステージドリンクの水を頭からかぶり客席にも振り撒いていく。

ハードゾーンの後は、明るい日差しに照らされるイメージの『ダンデライオン』で、ストレートなロックの中に愛と和やかさを演出し幕を閉じた。

アンコールでセッションが実現
アンコールでは両バンドが集結し、DaizyStripperのライヴではモッシュの嵐がお馴染みの『decade』をセッション。

DaizyStripperの演奏に、Mix Speaker‘s,Inc.は楽器・歌・踊りとメンバーそれぞれが違う形で参戦した。



夕霧の言葉にあったように、表現の仕方は違うけれど、バンド結成から様々なことを乗り越えてここまできた両バンドの、ファンに対する感謝と存分にこの時間を楽しんでもらいたいという共通の強い想いが、このセッションの中に詰め込まれているのを感じた。

メンバー全員の望んでいた“みんなの笑顔"がこの会場に広がっていた光景は、10年目を迎える彼らの一番の糧になったことだろう。



TEXT&PHOTO:袖山綾子

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