事故に雷雨…ハプニング続きのあゆみ
くりかまき、武道館への思い

人間の姿では初となるシングル「旅立ちの唄」をリリースしたあゆみくりかまき

人間の姿では初となるシングル「旅立ちの唄」をリリースしたあゆみくりかまき

 歌うたいの「あゆみ」と、DJの「くりか」、盛り上げ役の「まき」からなるアイドルグループの「あゆみくりかまき」が11月23日に、メジャー通算4枚目となるニューシングル「旅立ちの唄」をリリースした。自分たちの気持ちを素直に出しているという同曲は、現在放送中のアニメ『NARUTO-ナルト-疾風伝』EDテーマ。昨年末に移動車で事故に遭いイベントへの出演は中止、復活はしたものの人間の姿にさせられ(2017年中に武道館公演を発表出来なければクマの姿には戻れない)、さらに『イナズマロックフェス2016』では雷雨にみまわれ出演直前で中止に。ハプニング続きの3人に2016年を振り返ってもらった。

――今年1年はどうでしたか?

MAKI

MAKI

まき 昨年末の事故からの復活で始まって、ワンマンもあったし。音楽に助けられた1年だったと率直に思います。7月に熊仙人から人間の姿になるようにと言われたときは、人間の姿になったらまたぎ(ファン)がいなくなってしまうんじゃないかと、とても不安になりました。でも、多くのまたぎから「クマでも人間の姿でも関係ない、あゆくまの音楽が好きなんだ」と言ってもらって。それが自信となって、今の自分たちを支えてくれています。

くりか ロックフェスやアイドルのイベントに出演させてもらうと「クマだった子たち」と覚えてくださっていて。クマの見た目が、ここまで印象的だったのかと改めて感じました。だからこそ、今はクマの見た目以上のインパクトを与えるのにはどうしたらいいか、日々試行錯誤しながらやっています。

あゆみ 私は…事故があって、人間の姿になって、武道館という一つの目標を掲げて…本当にいろんなことがありすぎて、あっと言う間に過ぎていった感じです。

まき 常に何かの壁に立ち向かっていた感じ。でも私たちって、実際にそういうものがあったほうが、頑張れるタイプなんです。壁がたちはだかるたびに、結束力が強くなっていった感覚がすごくあります。

くりか 舗装されていないごつごつとした泥だらけの道を歩んで来たからこそ、今の自分たちとまたぎとの絆が生まれたと思うし。結果的にすべてのことが、自分たちのためになっているなと、すごく思います。

――今は、2017年中に武道館公演開催の発表が出来るように頑張っているんですよね。

 KURIKA

KURIKA

まき はい。それが出来れば、クマの姿にしてやると、熊仙人に言われているので、今はまず2017年中に武道館公演開催の発表を目指して活動しています! ネットでは「そんなのは絶対に無理」とか「そんな夢はデカすぎる」という声が、めちゃめちゃあるのも確かですけど……。でもこの目標は、もはや私たち3人だけのものではなく、またぎとの目標になっているので、絶対に叶えたいんですよね。私たち3人で、絶対に出来ることを証明したいと思っています。だからこそ、今やっている「旅立ちの唄」発売記念ツアーの総動員数を、武道館の動員数と言われている1万人を目指してやっているんです。

――他にもっと楽な方法がありそうですけど、あえてそういう泥くさくて地道な方法を採るところが、あゆくまの魅力かもしれないですね。

まき ありがとうございます。Twitterのフォロワー数を増やすとか、他のやり方もいろいろ考えたんですけど、またぎの背中を押してあげられる行動をしたいと思ったし、最終的にはライブに来てほしいので、まずはリリースツアーでたくさんの方に見てほしいと思って。毎回のライブの前には動画もアップしています。

あゆみ 簡単に言うとショートコントみたいな。スベってることも多いけど、そこが面白いと言ってくださる方もいて(笑)。やるかやらないかだったら、私たちにはやらないという選択肢はないですから。

くりか その他にも、以前この曲ではこういうステップで踊ってくださいという趣旨で、ステップ講座の動画をあげていたんですけど、そのときすごく反響があって。あゆくまは、2ステップとか他のアイドルさんがやらないようなステップやダンスをたくさんやっているので、そういうことを知ってもらうことも大事だと思って。動画を使って、あゆくまらしさをどんどん発信していきたいです。

旅立ちの唄(通常盤)

旅立ちの唄(通常盤)

――あゆくまは、アイドルの側面もあれば、ロックのアーティストのスタンスもあって。イベントに出てもアウェー的なことが多いですか?

まき そうですね…。どんなイベントに出ても、毎回アウェーと言えばアウェーかもしれないです。でも最初に話した壁の話と同じになるけど、アウェーのほうが燃えると言うか気持ちをかきたてられます。ロックイベントに出たときは、アイドルはこんなもんじゃねえぞ! という気持ちになるし、アイドルイベントに出たら、こういうスタイルのアイドルもいるんだぜ! って。だから、ホームと呼べるのは、自分たちのワンマンライブだけかもしれないですね。

――ニューシングル「旅立ちの唄」は、そんな今のみなさんの意気込みが表れた曲ですね。

くりか 歌詞を書いてもらう前に、作詞家さんに今の自分たちの気持ちをすべてぶちまけて。それを元に歌詞を書いてもらったので、自分たちのほんまの等身大の気持ちや、未来に向けた希望と同時に不安も感じている自分たちの気持ちも、そのまま書かれています。

あゆみ あまりにも自分たちの気持ちがリアルに描かれていて、レコーディングのときに泣いてしまいました。でも歌っていると、夢中になってがむしゃらにやるしかないという気持ちになれるんです。だから自分たちが歌っているけど、毎回歌うたびにこの歌詞から背中を押されている気持ちです。

まき この曲は、自分たちの気持ちを素直に出している。今まででいちばん素直に歌えているし、自分自身と向き合って歌えているなって思います。

AYUMI

AYUMI

――『NARUTO-ナルト-疾風伝』のEDとしても好評で。

あゆみ 『NARUTO』は本当に大好きなアニメなので、決まったときはめっちゃうれしかったです。『NARUTO』の映像に自分たちの曲が流れたときは感動しました。

くりか 放送初日は、母親と一緒に見たのですが、うれしくて2人で泣きました。幼いときから弟と見ていたアニメだったから、すごくうれしかったです。

まき 今回『NARUTO』のエンディングテーマに選んで頂いたおかげで、お子さんもライブに来てくれるようになったんです。先日、海老名ビナウォークでイベントをやったときは、お父さんに肩車してもらっているお子さんが、またぎ(ファン)と一緒にクラップしてくれていて、すごくうれしかったです。

――では最後に、来年の抱負をお願いします。

あゆみ 来年中に武道館公演を発表するのが今の目標であり抱負です! 今の自分たちではまだ見えていないけど、頑張るしかないと思っています。

くりか 2017年中に武道館発表という期限があるので焦りもあるけど、周りが見えなくならないようにして、一つ一つのライブを大切にして、前を向いて進んで行きたいです。

まき 一人でも多くの方に会いにいきたい。自分たちからいろいろな地方に足を運んで、一人でも多くの方にライブを見てほしい。それを続けて、武道館につなげていきたいです。

(取材/撮影・榑林史章)

旅立ちの唄(アニメ盤)

旅立ちの唄(アニメ盤)

 ◆あゆみくりかまき あゆみ(歌うたい)、くりか(DJ)、まき(盛り上げ役)の3人からなるユニット。2015年にシングル「鮭鮭鮭」でメジャーデビューし、2016年にリリースした1stアルバム『あゆみくりかまきがやって来る!クマァ!クマァ!クマァ!』は、オリコンウィークリーチャート8位にランクイン。「SUMMER SONIC」、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」など多くのロックフェスに出演。現在は「旅立ちの唄」発売記念ミニライブTOURを全国で開催中。12月10日にZepp DiverCity Tokyoで開催の「何でこんな感じなんですか?ねーtion Supported by uP!!!」、12月28日〜31日に幕張メッセ国際展示場で開催される「rockin’on presents COUNTDOWN JAPAN 16/17」(あゆくまの出演は29日)に出演する。

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