熱いセガ魂が集結した『セガフェス2
016』注目のイベントをレポート



イベント会場以外に、物販コーナーや「龍が如く6 命の詩。」と「初音ミクVRフューチャーライブ2ndStage」の試遊、桐生一馬を動かす「リアルタイムモーションキャプチャー」体験コーナーなどでも楽しめた。







ぷよぷよの匠たちの熱い戦い“セガ公式「ぷよぷよ」最強プレイヤー決定戦”

「ぷよぷよ」が登場したのは、今からちょうど25年前の1991年。最早アンティークにも近くなったスーパーファミコンやMSXのタイトルとして発売された。テトリスに連鎖という概念を組み込んだ本作は、今でも根強い人気を誇っており、今年にはニンテンドー3DSタイトルとしてRPGモードを搭載した「ぷよぷよクロニクル」も発売される。今回の大会では、そんな『ぷよぷよ』に魅了された古今東西のプレイヤーたちが集結。存分にその技量を見せつけた。

本大会は20日の午前に予選、午後に準決勝と決勝が行われた。予選はA~Dブロックまであり、計64人のトーナメント方式で1試合2本先取したほうが勝利。なお本大会には、先日行われたレッドブル主催の東西対抗ゲームイベント「RedBull5G2016」の、ぷよぷよテトリス東地区代表決定戦の優勝者も参加していたのだが、予選で敗退。誰が勝ってもおかしくない、最強プレイヤーを決めるに相応しいハイレベルな戦いとなった。



そして予選を勝ち抜いたのは、へーょまはさん、Temaさん、liveさん、okaさんの4名。準決勝以降が行われる午後のステージでは、アルルの声を担当している園崎未恵さんも応援に駆け付け、その声で選手たちを鼓舞していた。

なお準決勝以降もトーナメント方式だが、3試合中2試合勝利したプレイヤーの勝利となる。そして連鎖を連鎖で返す息詰まる攻防を制したのは、落ち着いた操作で連勝を飾ったliveさん。liveさんは連鎖を相手に先に撃たせ、それを全て撃ち返すというスタイル。先に撃たせることで相手の連鎖を消費させ、こちらの反撃に連鎖で返せなくなる、という目論見がピッタリとはまっていたようだ。





準決勝まで残った4人には、ぷよぷよキャラクターたちが集合したファン垂涎の25周年特製パネルが園崎さんからプレゼントされた。園崎さんは「最早、匠とも言える上手さ」と準決勝まで残った選手全員を絶賛し、大会は幕を閉じた。

「龍が如く」のドラマ化が発表された“セガなま~セガゲームクリエイター名越稔洋の生でカンパイ~”

今回行われた“セガなま~セガゲームクリエイター名越稔洋の生でカンパイ~”は、毎月放送されている内容の出張版として行われた。そのため、いつもはお酒のところ、お茶の乾杯でステージが始まった。



まず最初に登壇したゲストは、「龍が如く6命の詩。」のディレクター阪本寛之氏。坂本氏は名越氏とお茶で乾杯した後、「龍が如く6命の詩。」で桐生を操作し、広島の尾道仁涯町を歩くシーンを公開した。本作での尾道は、建物の配置や高低差など、全てがリアルに再現されたオープンワールドになっている。そして、風光明媚なこの土地を少し場違いな感じの桐生が歩いていると、周辺でピンチに陥っている人の情報をスマホのSNSで受信した。このスマホを桐生が手にしたのは、「龍が如く6命の詩。」が初めてとなる。今回は、その情報を元に道端で苦しんでいる人に桐生が遭遇。タフネスZZというドリンクをあげると元気になり、お礼としてアイテムをもらうシーンを坂本氏が紹介した。このようにゲーム内のスマホを通し、リアルタイムでミッションを受けることが本作の特徴となっている。

また、スマホを使って撮影することもでき、桐生自身を被写体に入れた、所謂自撮りをすることもできる。さらに住民もカメラに対し、ポーズをとる人もいれば、無視をする人もいるなど、1人1人異なる反応を示すよう事細かに設定しているという。シームレスな尾道を住民たちと交流しながら自由に探検するという、オープンワールドならではの楽しみ方も面白そうだ。

坂本氏は次に、本作に収録されているサブストーリーを紹介。サブストーリーは、あるキーとなるアイテムなどを入手すると発生する。今回は、尾道のゆるキャラである“小野ミチオくん”の着ぐるみの頭部分を、桐生が見つけたところからスタート。桐生が小野ミチオに扮し、悪党をリアルで叩きのめして子供たちのヒーローとなるショートストーリーが展開した。小野ミチオの「~ミチー」という語尾やちょっと変な決めポーズも、桐生がやっていると思うと何となく笑えてしまう。



さらに坂本氏は、本作のお楽しみ要素として野球を紹介。「龍が如く」シリーズの野球と言えば、本編とは関係なく、システムがなぜか凝っていることで有名だが、今回はその内容がさらにパワーアップ。草野球チームの監督兼選手として、野球の操作以外にスカウトやチームの育成を行いながら草野球の頂点を目指すシミュレーションゲームになっている。なお野球の試合は自動で進行し、ここぞというチャンスのシーンでは打席に立った桐生自身をプレイヤーが操作できる。システムとしては『パワプロ』に近いゲームのようだ。坂本氏は、この野球のように、他にもやりごたえのあるプレイスポットを作っているそうなので、楽しみにしておこう。



坂本氏は最後に、11月29日に「龍が如く6命の詩。」の体験版を配信することを発表。この体験版はデータを製品版へと引き継げるそうだ。坂本氏は、体験版で「龍が如く5」から「龍が如く6命の詩。」までの繋がりをおさらいしながら、製品版への期待を膨らませてほしいと述べ、ステージを後にした。

そして坂本氏降壇後、映像作家の江口カン氏が登壇。いよいよオリジナルドラマ「龍が如く魂の詩。」の発表が行われた。「龍が如く魂の詩。」は「龍が如く」シリーズと世界観を同じにするオリジナルストーリーで、11月30日からゲオチャンネルにて独占配信され、来年の1月11日からゲオで独占レンタルが開始される。







気になるストーリーだが、本作に登場する主人公は桐生ではなく、桐生に憧れる3人の若者だ。尾道出身の彼らがヤクザに憧れて神室町へと流れ、そこで成り上がっていく青春物語なのだが、江口氏は破滅の物語でもあることを示唆。主人公である3人の、厚い友情も見どころだそうだ。なお、ドラマの主題歌はゲームのテーマ曲も担当している湘南乃風が務めているとのこと。



そして物語の紹介がひとしきり終わったところで、特別ゲストとしてメインキャストの福山翔大さん、葉山奨之さん、矢本悠馬さん、そして手塚真生さんが登場。毎回の撮影で血のりをべったりと浴びることや、外での収録の寒さなど、収録でのエピソードを披露した。ちなみに名越氏も、ちょっとした役でドラマ内に登場するそうだ。名越氏は最後に、配信作品は表現にかかる制限が緩いため、青春と残酷なシーンという、全く異なるジャンルが組み合わさった作品になっていると解説。DVDだと表現内容が変わっているかもしれないので、生の内容が見られる配信でぜひ見ていただきたいとコメントした。



初音ミクの生ライブを堪能できた“SEGAfeat.HATSUNEMIKUProjectスペシャルライブ”

「セガフェス2016」のトリを飾ったのは、今なお根強い人気を誇る初音ミクのスペシャルライブ。ステージには、お馴染みのサイリウムを手にしたミクファンが詰めかけ、ステージに入れず外から眺める人も数多く見られた。セットリストは以下の3曲。

ウミユリ海底譚 すろぉもぉしょん satisfaction短い時間ではあったが、全力で応援するファンとミクの歌が重なり、最高のフィナーレを迎えた「セガフェス2016」。そして最後にミクが「バイバイ」とファンにさよならを告げ、本イベントは終了となった。最後のライブが熱かっただけに終わった後の寂寥感もひとしおではあったが、来年もぜひ「セガフェス」を訪れたいと思う。

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