そのポテンシャルは無限大! 三拍子
揃った大型新人The Super Ball(スパ
ボ)とは?

“歌手以外の道を考えたことはなかったです”(吉田理幹)

佐々木陽吾と吉田理幹、2人とも身長180cm以上、甘く爽やかなビジュアル、そして絶対の自信を持つ歌唱力と抜群のハーモニーでその歌声を聴く者の心に響かせる……三拍子揃った期待の超新星The Super Ball(略称スパボ)。彼らは今年7月「トモダチメートル」で満を持してメジャーデビューし、10月にはハシグチカナデリヤとのコラボ曲「Rin! Rin! Hi! Hi!」を早くもリリース! その類い稀なるポテンシャルを十分に発揮しているのですが、現在に至るまでには様々な困難があったそうで……。
話を聞いてみると、草食系的な見た目とは裏腹のエモさと確固たる強い意志をもった2人。そんな彼らが目指す場所、そして音楽とは……。

――まずは音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。

佐々木陽吾(以下、陽吾)「僕は小学校のころピアノを習っていまして。でも、そのとき歌に目覚めたというわけではなく、高校生のときに初めて観たザ・クロマニヨンズさんのライヴからですね。そこで甲本ヒロトさんに憧れて。それからコピーバンドを組んでステージに立つ楽しさを覚えました」

吉田理幹(以下、理幹)「僕は両親がミュージシャンを目指していたんですよ。そんな家庭で育ったので小さいころから音楽に囲まれてはいたんですが、小学校3年生ぐらいからはプロ野球の選手を目指してました。もう本気で。高校も甲子園を目指して寮生活をしていたんですけど、練習がホント辛くて。毎日大変な中で寮のお風呂とかで歌ってる時間がすごく幸せだったんです。当時はこれで明日も頑張れるなって思ってました。それで野球部を引退したあとに音楽をやってみようと思ったんです」

――当時はどんな歌を歌っていたんですか?

理幹「スキマスイッチさんや森山直太朗さん。あとは親の影響もあってスティーヴィー・ワンダーやマイケル・ジャクソンが大好きで。もともと歌うことは好きでしたが、それまではアーティストになりたいというわけではなくて」

――佐々木さんは音楽以外の道は考えなかった?

陽吾「頑張って国立大学に行き教員免許までとったんですけど、当時自分に何ができるのか将来について考えたんですよ。でも、なぜか一番可能性があるのは歌だと思って」

――佐々木さんは音楽以外の道は考えなかった?

陽吾「頑張って国立大学に行き教員免許までとったんですけど、当時自分に何ができるのか将来について考えたんですよ。でも、なぜか一番可能性があるのは歌だと思って」

――佐々木さんはわりと自信家?

理幹「結構(笑)」

陽吾「口に出すことが大切かなって。言い続けることを大事にしていたところはありますね」

理幹「僕は夢に関して一度も揺らいだことはなかったですね。高校野球を引退したあとは歌手以外の道を考えたことはなかったです」



――そんな2人はとあるオーディションで出会ったそうですが、そのときは連絡交換だけで、その一年後に吉田さんが佐々木さんに連絡をしたとか。

理幹「そのオーディションは2人ともダメだったんですけど、僕はその後もオーディションを受け続けていたんです。それで、あるオーディションの最終選考で落ちて、どうしようって落ち込んでいたときに、携帯を見ていたら佐々木陽吾ってでてきて。一年前のオーディションでめちゃくちゃいい声だったなって思い出して、今何してるんだろうと思い電話しました」

陽吾「僕はそのころ、インディーズでソロでCDを出す話もあったんです。でもライヴのお客さんも増えないし、ちょっと迷っていたナーバスな時期だったんですよ。そんなときに連絡があって。最初は間違い電話かなとも思ったんですけど(笑)、正直嬉しかったですね。電話がかかってきた瞬間に理幹と声を合わせたらスゴいことになるんじゃないかって頭をよぎったんです。それで飲みに行って、スタジオに行こうって感じで進んでいきました」

――ちょっと恋愛みたいですね。久しぶりに再会して意気投合するみたいな(笑)。

理幹「そうですね……でも、実を言うと第一印象は苦手だったんですよ。僕らが出会ったオーディションの楽屋で、僕は集中したかったのでひとりでイヤホンしていたんですけど、陽吾さんは一番最後に入ってきて軽い感じでみんなに連絡先交換しようよって話しかけていて」

陽吾「確かにちょっと軽かったですね(笑)。僕はそのときみんなオーディションを勝ち抜いた戦友というか、仲間だと勝手に思ってて。部屋に4、5人いたんですけどすごく重たい雰囲気で、それが僕は耐えられなくて。まずは話しかけようと。話してみたらみんな結構仲良くなったんですけどね」

理幹「陽吾さんはそう思ってたかもしれないけど……僕はこんなに軽い人がオーディション会場にいるんだって驚きましたね」

――そうとはいえ、一年後には吉田さんが連絡したわけですよね。

理幹「何か気になってたんですよ。人柄は置いておいて声が(笑)」

――そのとき連絡先を交換していたから今があるわけで。

陽吾「そうなんですよね。不思議です」

――ちなみに佐々木さんの吉田さんの第一印象は?

陽吾「とにかく顔がかっこいいなって。それでいて歌もうまいし、話を聞いたら早稲田大学だし。ちょっとスペックが高過ぎてヒキました(笑)」

――そして、再会して飲み明かし、スタジオに入ったわけですが、そこでこの人ならって思った?

理幹「心の中では決めてましたね。アカペラでいろいろな人とハモってきましたけど、陽吾さんと声を合わせた瞬間に感じた心地よさや厚み、新しさを感じて。一緒にやりたいって思いました」

陽吾「実は僕も一緒にやりたいって思ってたんですけど、なかなか言い出せずにいたというか……」

――佐々木さんはわりとシャイでもある?

陽吾「最後の一歩が踏み出せないタイプです。『とりあえずライヴに一緒に出てみない?』って段階を踏むことにして(笑)。ユニット名をどうするか考えたときに、当時僕がおもちゃのスーパーボールで遊ぶのにハマっていたのでこの名前になりました」

————2人の性格は真逆?

陽吾「そうですね。だから一緒に住んでいられるんだと思います」

理幹「2人で暮らし始めて、もう2年になりますね」

――それはスゴいですよね。嫌になったりしたことはない?

陽吾「それが特にないんですよね」

理幹「自分もです。どちらかと言えば、家では自分の方がいい加減ですし」

陽吾「2人とも怒らないんですよ。ただ、性格や行動に理解できない部分はあるんですけど、それぐらいの方がちょうどいいのかもしれないですね。女性のタイプも真逆ですし」

――そうやって違いがあることは音楽にも影響がありますか?

理幹「ありますね。陽吾さんは自分が思いつかないような歌詞やメロディを持っているし、曲の幅がすごく広がりました。それは2人でしかできないことですね」

――では、お互いいいなって思うところはどんな部分でしょう?

理幹「やっぱり声ですね」

陽吾「理幹はずっとひとつのことに向かって、その目標以外のことは考えずに生きてきていて。それは僕には考えられないことだなって思います。どちらかと言えば、僕はずっと『そのとき一番楽しいことをしていたい』というタイプだったので、そのまっすぐさがスゴいなというか、今でもその熱意に引っ張られている部分がありますね。それは素直に尊敬してます」

――今年メジャーデビューを果たしたわけですが、決まったときの気持ちはどうでした?

陽吾「めちゃくちゃ嬉しかったです。しかも、デビュー曲『トモダチメートル』はテレビアニメ『不機嫌なモノノケ庵』のオープニングにもなって。本当にいいんですか! ありがとうございます!って感じでした」

理幹「すごく嬉しかったと同時に、もっと頑張らなくっちゃって思いましたね。これからもっともっと頑張るぞって気持ちが湧いてきました」

――デビュー後には全国様々な場所を巡っていましたが反響はどうでした?

陽吾「すごく楽しかったです。広島など初めて行く場所もあったんですが、『アニメを見て来ました』、『Twitterやツイキャスを見てます』とか、いろいろな反応をいただけて嬉しかったです」

――SNSでは本当にいろいろなことをやっていて、あれも2人の魅力のひとつですよね。

陽吾「もう自分たちのそのままの姿を伝えていますね」

理幹「みなさんの反響をすぐ感じることができたり、応援してくださる方と双方向のコミュニケーションがとれるところはSNSの魅力ですよね。それで初めての場所でもずっと応援してくれている方がいたり、泣いて喜んでくれる方もいて。そういった姿を見るともっとたくさんの歌を届けたいと思いますし、行ったことのない場所にも行ってみたくなるし、ゆくゆくは全国47都道府県全部制覇したいと思っています」



――10月にはハシグチカナデリヤさんとのコラボ曲「Rin! Rin! Hi! Hi!」をリリースしました。これはデビュー曲とはまた全然違った仕上がりで。

陽吾「これまで自分たちで歌う楽曲は全て2人で作詞作曲してきたので、他のアーティストが作った曲を歌うこと自体初めてで。楽曲に対して、自分たちの声でこの歌をどう歌い上げるべきかすごく悩みましたね。今までの楽曲にはない激しさ、ロック感、楽しさを表現するように歌いました」

理幹「僕たちがこれまであまり歌ってこなかったラウドな感じの曲なので、楽曲のビートやハシグチさんのギターに負けない激しさ、熱さを表現することを意識しましたね」

――今回のコラボで得たものとかはありました?

陽吾「一番は作曲です。このコラボをきっかけにハシグチさんとすごく仲良くなって、お互いの家に行ってコード感とメロディについて語り合っています」

理幹「普段僕はピアノで楽曲制作をするのでコードをたくさん使って展開させていくのですが、ハシグチさんの楽曲は少ないコードで展開される楽曲が多いんです。それでこんなにかっこいい曲が作れるんだという新しい発見がありました。今後の楽曲制作に活かしたいと思っています」

陽吾「今回はとにかく元気になる曲。という風に思われたくて歌詞や歌唱を頑張ったので、この曲を聴いて元気になってもらいたいです!」

理幹「イントロから強烈に耳に残るハシグチさんのギターサウンドがあり、さらにはそれに負けないようにと全身全霊でマイクにぶつかっていった僕たちの歌声にぜひ注目してもらいたいです」

――普段2人が作詞作曲するとき、意見が分かれたりはしないんですか?

理幹「お互い作詞も作曲もやるんですけど、どちらかと言えば陽吾さんは歌詞に重きをおいていて自分がメロディ。歌詞で迷ったら陽吾さんに任せています。そのバランスはうまくとれてるかなって思います。お互い信頼していますし」

――佐々木さんは歌詞を書く上で意識していることはありますか?

陽吾「曲の主となるべき一番耳に残る言葉、キーワードのようなのを決めて、そこから派生していくように考えています。たまに完成した後にそれは消えちゃうこともあるんですけど。メロディに合わせるのは当然なんですが、ひとつの言葉から作っています」

――先ほど女性タイプはそれぞれ違うと言ってましたが、もしも同じ子を好きになってしまったらどうします?

陽吾「僕は諦めますかね……」

理幹「自分も多分譲るかな……。陽吾さんは年上ですし……」

陽吾「でも、最終的にはその女の子次第だよね。どっちもダメって可能性もあるし(笑)」

――では、もしも命綱がひとつしかない、どちらかしか助からないってなったら?

陽吾「それは……僕は譲りそうですね」

理幹「僕は……気合を入れて行っちゃいそう(笑)」

陽吾「なんとかして最後の最後まで2人とも生き残れる手段を探しますけど、最終的に何もなかったらきっと譲りますね。残り1秒ぐらいのところで理幹に“行って”って」

理幹「それはかっこよすぎだよ、ズルい(笑)」

陽吾「僕はそういうところに美学みたいなのを感じるんですよ。誰かを助けて死ぬことのかっこよさというか。実は僕、普段からいろいろ妄想するんです。例えば、電車に乗っていて突然異次元みたいなところに行ってしまったら、この車両の中の人たちとどうやって暮らしていこうとか」

――妄想癖ですね。でも、それって作詞とかに活かせません?

陽吾「そうですね……活かします。というか、『夢人島へGO!』っていう曲があるんですけど、それは純粋に恋人とこの世界で2人きりになったらということを書いていて、確かに妄想が作詞に活かされているところはあるかもしれませんね(笑)」



――最後に理想のアーティスト像を教えてください。

陽吾「ライヴを大切にしたいです。もちろんいい曲を作ることも大事ですが、ライヴアーティストって見られたい。音楽は何よりライヴで一番良さが出ると思うので。そこに力を入れていきたいです」

理幹「オリジナル曲と僕らのハーモニーには絶対の自信と他にはないという自負があるので、それをより多くの人に、日本で知らない人がいないぐらい広めたい、それが一番の思いです。そして、その先に大きな会場でのライヴ。夢はドームとかでライヴができるアーティストになること、それは強く思っています」

陽吾「夢という部分では4年後の東京オリンピック。そこで、自分たちの曲が誰かの支えに、応援歌とかになれば嬉しいですね。大それたことかもしれませんが、それは野望として抱いてます。選手の方々の支えになると同時に、僕らの歌が様々な人の力になるようにこれからも頑張っていきたいですね」

そんなスパボのセカンドシングル「キミノコエガ…。」が2017年1月18日に発売決定!
今作は2017年1月放送スタートのテレビアニメ「エルドライブ【ēlDLIVE】」のエンディングテーマにもなっている。
そして、11月5日からはスパボ初の卒業ソング「明日、君の涙が止む頃には」を特別先行配信中! なお、これにあわせ現在は「スパ坊とつくる!「明日、君の涙が止む頃には」のイメージビデオ!」企画を開催中。この楽曲のイメージビデオの一部となる“思い出の写真”を募集している。詳しくはホームページをチェック!



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