GARNiDELiA一年ぶりのインタビュー
「ライブを意識するようになった音作
り」から生まれるフルアルバムとライ



メイリア:お久しぶりです!

――せっかくなのでこの1年を振り返れればと思いますが、どうでしたかこの1年は?

メイリア:そうですね、『BiRTHiA』が出て、「MIRAI」が出て、凄い数海外行かせて頂いて!

――たしかに凄い数海外行かれてますね。

メイリア:今どこにいるの?ってくらいでした。アメリカも何度も行きましたし、初ヨーロッパも行きましたし、アジアも回りましたし。

――海外はいかがでしたか?アジア、ヨーロッパ、北米とそれぞれ違いはありましたか?

メイリア:やっぱり国によって乗り方とか、好きなジャンルの曲も違ったりする印象はありますね。ドイツは初めてでしたけど独特だった気がします。

toku:何となく真面目な印象がありましたね。

メイリア:でもテクノが根付いている国なので、私達の曲の中でも4つ打ちを基本としたものはちゃんとのってくれたり、知らなくても楽しんでくれた気がしますっ。

――前回出た「約束 -Promise code」などは和をテーマにした楽曲になりましたが、あれは海外受けもしそうですね。

メイリア:めちゃめちゃ良かったですね!元々海外のライブイベントも多いってのもあり和を意識したっていう部分もあったんですけど、和装でパフォーマンスをしたいっていう気持ちは前からあったんです。でも日本の人もやっぱり和のテイストって好きなんだなって思いました、凄く反響があって。

――メイリアさんがあの格好をするというのが凄くキャッチーだなと思いました。



メイリア:でもあれはかなり攻めたビジュアルだったと思うんですよ。奇抜だけどあんまりやりすぎると嫌悪感を与えるかもしれないし……。 だからギリギリを狙ったと思っています。

toku:まあ奇抜なのは昔から奇抜だったと思いますけどね、メイリアは(笑)。

メイリア:日本の人は勿論和の音とか、和装に対して熱い気持ちがあるんだなとわかりましたね。サンフランシスコのイベントに出た時は歩いているだけで写真を取らせて!と凄い声をかけられましたし、興味を持たれているんだなと。

――tokuさんにも伺いたいと思います、サウンド面としてこの1年なにか気付いたことや意識したことはありましたか?

toku:やっぱりイベントやライブを回数こなすことによって変わってきた部分はありましたね、これまでもライブでの盛り上がりや反応を意識して曲を作ってきましたけど、いざ本当にライブでやってみて、もっとこうしたらいいんじゃないか?みたいな答え合わせが出来てきて、それが「極楽浄土」なんかには反映されてると思うし。

――現場感が出てきた感じですかね?

メイリア:かなり意識してますね。ここ1年で楽曲制作する上で、ここでこう盛り上がって欲しい、とか思いながらつくるようになりました!

toku:曲を作るときのキーワードにライブを意識しよう、というのは入るようになりましたね。

――GARNiDELiAはやっぱりネット発信のユニットだと思うんです、そこからリアルに飛びててきたというか、ライブを意識するようになって変わってきた部分はありますか?

メイリア:物凄くありますね。やっぱり画面から出てきてと言うか、画面を通しての発信の仕方だった所からリアルに音を届ける回数が増えてきて、ほしい音が変わってきたんですよね。みんなに熱くなってほしいなって感じるし、私たちは魅せる、と言うことに意識をおいているので、ワンマンライブをやる中でも魅せる、一つになれるって言う部分を重視したいねって思って曲作りをするようになりました!

――そして今回「MIRAI」のショートフィルムが話題になっています、完全にあれはドラマですね。制作の経緯を聞ければ。

メイリア:フルアルバムを約二年ぶりにリリースするということで、「MIRAI」は昨年の5月に出したシングルなんですけど、元々私達が出ているMVもあるんですね、でもこの曲はライブで歌っていく中で、私達の中でもファンの中でも特別な一曲になっているんです。その大事な曲をもう一回違った形で何か伝えられないかな、と相談しまして。物語として出来たらいいねって話になったんです。

――なるほど。

メイリア:元々この曲はファンの方から結婚式で流したいという話をもらったことが多くて、私の友達も結婚式で流したよ!とか言ってもらえたり。これはウェディングソングとしても成立する曲なんだなぁと。というかウェディングソングにしていこう!って話になったんです(笑)。

――それはもう曲に対する新たなプロモーションですね。

メイリア:そうですね!でも愛っていろんな形があるじゃないですか、今回は親子の愛を表現したいと思ったんです。

――最初にご覧になってどうでした?

toku:歌だけだと見えないストーリーみたいなものが伝わってくるというか。映像がつくと説得力が増すというか……。 音だけではたどり着けなかった表現の一つかなと思ってますね。

――変な話ですけど、凄くいい意味でGARNiDELiA感が無かったんですよね、見た時。

メイリア:あら!そうですか?

――GARNiDELiAって神秘的だったりするようなイメージを持っていたんですけど、こんなに普遍的なシチュエーションでもマッチするんだなと思ったんです。汎用性が凄いなって。

メイリア:そうかもしれないですね、私達って距離感が遠い歌詞の世界観を書いたりしてましたけど、アルバムでもより近い距離感を表現したいって気持ちがあるんです。このMVはとても身近な愛を表現した作品になってますね。

――メイリアさんはビジュアルもこだわってるし、tokuさんは勿論楽曲へのこだわりが凄い。そういう人たちがこれだけシンプルなものを持ってきたというのがとても印象的だったんですよね。ある意味次のアルバムが読めないと思ってまして、どういうビジョンでアルバムを制作されていますか?

メイリア:これまで私たちは星や宇宙をテーマにしたり、大きなことをテーマにすることが多かったのですが、私と同年代の人たちが共感できるようなものを入れていきたいとも思っていますし、近い距離感のものを届けられたらと思っています。タイトルも『Violet Cry』、CRYには泣くって意味の他に叫びって意味もあるし、VIOLETは赤と青を混ぜた色なので、熱い気持ちも優しい気持ちもありという意味を込めているので、リアルな物を伝えたいという思いを載せています。

toku:テーマ的に何となく今までは第三者的に俯瞰したようなものを作っていましたけど、僕達が演者で伝えいているんだっていうのを意識して作っていますね。

――少し突っ込んだ話をしていきます。凄いファンに対して距離を寄せてきたGARNiDELiAですが、アニソンを歌うGARNiDELiAを聞いて興味を持ったファンたちは、この接近に戸惑う可能性もあると思ったんです。その辺はどうでしょうか?ファン層の幅も広いし、全方位に距離を寄せていくのは大変な部分も多いのではないでしょうか。

toku:そうですね、逆に今までがアニメに寄せていった部分があると思うんですけど、そこからの開放だと思うんですね、僕は。

メイリア:私達のライブに来てくれるファンの方達って、速くて激しい曲!が好きな人が多い印象あると思うんですけど、ファン投票をしたら「MIRAI」が1位だったんですよ。だから私達が思っている以上に色んな曲を楽しんでもらえているのかもしれないなぁと思ってるんで心配はしてないです!

――そしてワンマンライブも控えています。大阪ワンマンと東京ワンマンですが。

メイリア:GARNiDELiAとしては大阪のワンマンが初なので、大阪の皆のノリも楽しみですね!大阪はアルバムリリース前だし、東京はリリース後という事で内容も変えていこうかな~とは思っています。大阪ははじめましての方もたくさん来ていただけると思うので、私達の名刺代わりになるライブをしたいです。で!東京はアルバムを引っさげて、新しい私達を見せられたらなと!

――ここでメイリアさんにお伺いしたいんですけど、ファッションも含めて今気になってる物はあったりするんですか?

メイリア:なんだろー!?ファッション的にはベレー帽ですかね、秋冬に向けて沢山買ってます。こないだもレザーのめっちゃ可愛いベレー帽見つけて即買いしちゃいましたし。赤も買ったし黒も買ったしベージュも買ったし…はまってます!

――tokuさんは?なにかはまっていたりするものはありますか?

toku:はまっているのはアルバム制作ですかね。

メイリア:色んな意味ではまってるのかもしれない(笑)。でもtokuさん靴じゃないですか?

toku:あー、スニーカーですね!

メイリア:海外行っても必ずスニーカーショップ行くじゃないですか。

toku:そうだね、必ず行ってるなぁ(笑)。

――やっぱりメイリアさんと活動することでファッションとかに対する意識が変わったりすることもあったんですか?

toku:明るめの色を好むようにはなったかもしれませんね、影響はある。

――逆にtokuさんからメイリアさんが影響受けたことはありますか?

メイリア:音楽的なことでtokuさんは凄い博識なんですよ、凄いリサーチとかするし!私は感覚派だったんで、細かいこと気にしなかったんですけど。

toku:それは何風だよね〜!とか(笑)。

メイリア:言葉も効果音で話すみたいな(笑)。でもtokuさんとやるようになって「どういう層にアピールするために何をしよう」みたいなこと考えるようになりました。

toku:機材も詳しくなったしね。

メイリア:海外とかでライブする前も、その国ではどういう曲が好まれているのか調べて、セットリストこうしよう!とか考えるようになったし。動画の再生数も国別で見れるんですよ。この国ではこれの反応がいいからやろうか?とかね。

――そう考えるととてもお互いのいい影響が出ているんですよね。

メイリア:そうですね!

――セカンドアルバムが楽しみになってきました。その先に何かやりたいこととか、願望はあるんですか?

toku:国内ツアーって実はまだやったこと無いんですよ。

――ああ、そう言われたらそうなんですね。

メイリア:今回も大阪と東京の内容を変えようかと思っているんで、ある意味単発のライブ2発なんですよ。本当にツアー回りたいですね。

――なんかとっくに全国ツアーをやってるような印象がありました。

toku:色んなイベントに出させてもらったりしてますからね、海外のフェスも出させてもらいましたけど、国内ちょっと手薄だったなと思うので来年に向けて攻めていきたいですね。

――コラボレーションなどで組んでみたい人とかいますか?

メイリア:ラッパーの人とかいいですよね!

toku:変な話ですけど、GARNiDELiAってなんでもできちゃうって言えばできちゃうんですよ。だからやりたいと思ったジャンルの濃い人と組んで濃度の高いものを作りたいですよね。

――ラッパーだったら誰がいいですかね?

メイリア:誰だろうなぁ……。 RHYMESTERのMummy-Dさんとか……。

――それは実現したら凄いですね。

メイリア:海外のアーティストとコラボしてみたいと思ってるんですよ!あとは同世代で頑張ってる人とコラボするのは楽しそうだなって考えてます。何にしろ自分たちが頑張ってもっと面白いことが出来るようになったらいいな!

インタビュー・文=加東岳史 撮影=岡崎昌雄

撮影:岡崎昌雄


イベント情報stellacage vol.V大阪公演
2016年12月10日(土) 開場 16:30 / 開演17:30
会場:BIGCAT(大阪府大阪市中央区西心斎橋1-6-14 BIGSTEP4F)

東京公演
2016年12月17日(土)開場 17:00 / 開演 18:00
会場:ステラボール(東京都港区高輪4-10-30)

チケット料金
スタンディング \5,400(税込)
※未就学児入場不可 ※ドリンク代別途必要 ※整理番号順入場

 
製品情報2nd オリジナル・フルアルバム『Violet Cry』​2016年12月14日(水)発売

【初回生産限定盤 A】(CD + Blu-ray)
品番:SECL-2087^2088 価格:3,980円(税込)
[CD] 共通 13曲入り(「MIRAI」、「Burning Soul」、「約束 -Promise code-」、「極楽浄土」ほか)
[BD] ・ミュージックビデオ3曲収録 ・ワンマンライブ「sttellacage vol.III」から3曲収録

https://www.amazon.co.jp/dp/B01LWNCQ34

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

新着