アニソン界の“帝王”水木一
郎、45周年ライブで “大王”ささき
いさおと豪華メドレー熱唱!

 水木は「僕たちアニソン歌手は、絶対に歌を崩さない、崩してはいけない。しかし、レコーディングの時はベストだと思っても、歌っていくうちに意味がわかってくることもあって、不思議なもので歌も成長してくるんです」と語り、「みなさんもその当時の声を聞けば、思い出すこともあるでしょう。今日はなるべく(当時に)近づけて歌います」と宣言。ライブの第1部として、自身のアニソンデビュー曲である「原始少年リュウ」のオープニング主題歌「原始少年リュウが行く」をはじめ、「アストロガンガー」「キャプテンハーロック」など、1970年代のアニメ&特撮ソングを多数披露した。

 続く第2部では「好きだけど、あまり歌う機会がなかった曲を歌いたい」と、「燃えろアーサー 白馬の王子」や「百獣王ゴライオン」「ゲームセンターあらし」など80年代の名曲を次々と熱唱。さらに、2017年1月に自身のバースデーライブを開催することも発表し、9月28日に発売されたアルバム「水木一郎 レア・グルーヴ・トラックス」に収録されている、挿入歌などの主題歌以外の楽曲も歌いたいと意欲を表明した。

 ゲストコーナーでは「アニソン界の大王」の異名をとる先輩歌手ささきいさおが登場。「ヤマト発進!」のかけ声とともに、自身の代名詞とも言うべき「宇宙戦艦ヤマト」と、16年にリリースした新曲「今の向こうの今を」を披露した。また「一緒にロボットソングメドレーを歌いましょう!」という水木の提案にも快く応じ、水木が「マジンガーZ」「おれはグレートマジンガー」、ささきが「ゲッターロボ!」「とべ! グレンダイザー」を交互に歌うという夢のコラボレーションメドレーを展開。「マジンガーZ」では、ささきが水木お得意のZポーズを決める一幕も。メドレーのラストには「いざ行け! ロボット軍団」の1番をささき、2番を水木が歌い、間奏での必殺技の名前を互いに叫び合うという趣向も盛り込まれた。

 水木は「これからもアニソン歌手として続けていきたい。いさお先輩の年齢になっても、声が出る限り続けていたいし、最年長アニソン歌手を目指したい!」と宣言。「(『マジンガーZ』の作曲者)渡辺宙明先生も91歳でがんばっていらっしゃるし、僕も90歳になったときには、みんなで一緒に『Z(ポーズ)』をやりたいですね!」とファンに熱いメッセージを送って、一度は壇上を去ったが、アンコールに応えて再登場。16年の最新曲「ウルトラマンオーブ」のオープニング主題歌「オーブの祈り」を披露した後は、再びささきとともに「マジンガーZ」を熱唱し、全61曲を歌いあげた45周年記念ライブの幕を下ろした。