MICHIが1stアルバム『Sprint for th
e Dreams』に「こんなにも私をさらけ
出せた」理由とは?【インタビュー】

スタッフさんも「この子へイメージを植えつけても無駄」と分かったよう――MICHIさんって、普段からめっちゃ笑顔の花を咲かせている方なんですね。

MICHI: 自分でも根明な性格だと思います。MVの撮影って早朝から夜中まで続くことってあるじゃないですか。時間が経過するごとにスタッフさんたちが次々とへたっていく中、私だけずっと同じテンションのまましゃべり続けてます。おかげで、まわりの対応もわたしに対してどんどん荒くなっているような気がします(笑)。


――その元気の源って、一体何なのかが気になります。

MICHI: ただ単に、おしゃべり好きなんです。とくに私の中学生時代は、何故か私の学年だけ、女の子が笑いを取ったりと面白いことを率先して行っていたんですね。むしろ、面白いことを言うのが普通だったからこそ、よくお笑いをチェックしてた影響が私の性格の中にも現れているのかも知れません。


――そのギャップに、こちらは嬉しい驚きを覚えましたからね。

MICHI: よく「クールだと思ってたけど、しゃべったら、まさかこんな感じだったとは」など、ギャップに驚かれる方は多いです。


――自分もパワフルな歌声に強く惹かれていたように、歌ってないときはこんなにも天真爛漫な子だったということに嬉しい驚きを感じました。

MICHI: 自分でも歌声と普段の自分の性格にギャップがあるのは感じていたことでした。それもあって,最初はミステリアスな雰囲気でせまっていたんですけど。性格がこうだから、しゃべるとすぐにボロが出てしまうんですよね(笑)。なので、「ミステリアス路線」はすぐに無くなりました(笑)。


――MICHIさん自身も、今の素の自分らしさで居たほうが楽でしょ。

MICHI: そうなんです。私自身「ありのままの自分」で居たい性格だし、スタッフさんたちも「この子へ無理にイメージを植えつけても無駄だ」と、すぐにわかったようでした(笑)。しかも、何も飾らない自分をファンの方々にも素直に受け止めてもらえている。それって、すごく幸せなことだなとも感じていることなんです。


速いアニソンは自分に合ってる――MICHIさんの歌声には、人の気持ちを熱く掻き立てる力強さが漲っています。まさにそれって、アニソンシンガーとして必要な条件を満たしている要素じゃない??

MICHI: ありがとうございます。でも、アニソンシンガーの方って高音ボイスや可愛らしい歌声の方が多いじゃないですか。私は、どちらかと言うと中低音域の声質なんですね。ただ、性格がせっかちなせいか、テンポの速い楽曲のほうが気持ちがノッて歌えます。アニソンの場合は勢いを持った楽曲も多いので、そこは自分と合ってるなと思います。逆にバラードを歌うときは、そのテンポを身体へ馴染ませるため余計に気持ちを張ってしまうのか、パワフルな楽曲よりも体力の消耗度も高くなってしまいます(笑)。


――アルバム『Sprint for the Dreams』の前半部は畳みかけるような勢いで歌いかけていますよね。そこの表情を聴いてると、まさに「伸び伸び輝きを放ちながら歌ってるなぁ」と感じていたし、そこに「らしさ」も覚えていました。

MICHI: 私自身も、前半の部分はとても歌いやすかったです。中でも、アルバム用の新曲として収録した『Desperado』は一番私らしく歌えました。MICHIらしい歌い方をしている楽曲で、歌詞も芯のある強い女性が信念を持って突き進んでゆく姿を表現しています。私も夢に向かって全力で頑張っているようにいろんな面で私自身とリンクしたので、MICHIらしさを出せた楽曲になった手応えも感じています。


サイン会で「てめぇら」 !?
――MICHIさんは、早い時期からいろんな海外のアニメフェスティバルに参加しては、海外のアニメファンを相手に歌い続ける経験も重ねてきました。

MICHI: 海外の方々の「アニメ愛」って凄いですからね。何処の国に行ってもそうですが、たとえ言葉は通じなくてもアニメにまつわる言葉を並べるだけで、アニソンを歌うだけで、一緒に熱狂できる。ホント、アニメやアニソンって地球語だなって思いました。

沖縄って放送局が少ないから、観ていたアニメも「NARUTO」や「BLEACH」「ワンピース」など超メジャー作品が多かったし、それらの作品とよく親しんでいたんですね。同じく海外でも、「ポケモン」やジャンプ作品ってすごい人気じゃないですか。それらのキャラクターのコスプレをしている方々も実際に多いですし。そんな中、私のデビュー曲『Cry for the Truth』がOPテーマとなっていた、TVアニメ「六花の勇者」に出てくるキャラクターたちのコスプレをしている方々を海外で多く見かけたのはすごく嬉しかったです。


――MICHIさん自身も、一緒にコスプレはしなかったんですか??

MICHI: あの恰好は着こなせる方がすごく限られるじゃないですか。なので私には無理です!(笑)ただ、海外のフェスティバルへ行ったときは、「六花の勇者」に出てくるキャラクターの恰好をした人たちを見つけては、「このアニメのテーマ曲を歌ってるの、私!!」と言いながら記念撮影をしてました(笑)。


――写真を撮られた方々はビックリしてたんじゃない??

MICHI: みんな驚いてましたね(笑)。


――さっきMICHIさんが「アニメは地球語」と語っていたように、アニメやアニソンは国境を超えて気持ちを繋げてくれる文化だと思います。それを早い時期からリアルに体験出来ているって、すごく羨ましいなと思います。

MICHI: まだデビューから1年1ヶ月で、インドネシア/シンガポール/ロス/ボルチモア/上海/タイなど、いろんな国のアニメフェスティバルで歌わせていただきました。しかも、初海外公演になったのが、デビューから2ヶ月後に行ったインドネシアでのアニメフェスだったんですけど。あのときは3日で7公演やったんですよ。しかも、ステージでは完全に一人トーク。もぅ、あの経験を通し、いろんな面で一気に鍛え上げられた感覚がありました(笑)。


――言葉がわからないと、なかなか語るのも大変じゃない??

MICHI: 一応、それぞれの国の挨拶など簡単な言葉だけは覚えてステージに上がったんですけど。みなさん日本語で語りかけてくださるように、逆に、何処の国の方々も日本語でのステージを求めてくれるんですね。そういった面では気持ちを楽にステージを行えています。
ただ、みなさんアニメを通して日本語を勉強することが多いせいなのか、一度サイン会をしているときに「てめぇら」って言われたときには、ビックリしつつも良い意味で笑っちゃいました。


「夢に向かっていく」と「最高のモノを手にしたい」はリンクした言葉

――アルバム『Sprint for the Dreams』へ収録した楽曲の中、自分の気持ちにフィットする歌詞があれば、ぜひ教えてください。

MICHI: アルバムのタイトルに付けた『Sprint for the Dreams』というのは、「夢に向かって全力疾走」してゆく想いのことなんですけど。その意味と強くリンクしている想いを綴った楽曲が『BRAVE HEART EXTRA』になります。「最高のモノしか欲しくない」という言葉が出てくるんですけど、まさにその通りだなと言いますか、私自身が夢に向かって全力疾走してゆく気持ちとリンクしていく言葉が、この歌には数多く出てきます。「夢に向かっていく」のと「最高のモノを手にしたい」気持ちは、私の中ではリンクしてゆく言葉として受け止めています。
同じく『BRAVE HEART EXTRA』には「おもしろい セカイハオモシロイ」という言葉が出てくるんですが、そこも、海外でいろんな経験を重ねてきたからこそリアルに感じています。私自身、ここのパートを歌っているときは笑顔になっちゃいますね。それと、「言い訳のアクマってなんて優しげに微笑むのだろう」という部分も、「わかるー!!」と思いながら歌ってました。


――MICHIさんも、けっこう言い訳をしてしまう性格??

MICHI: しています(笑)。ただ、そんな甘ったるいことを言ってる暇があるのなら、もっともっと夢に向かって走らなきゃという気持ちにも、この『BRAVE HEART EXTRA』や『Sprint for the Dreams』というアルバム自体がさせてくれるのも嬉しいことなんです。


――『BRAVE HEART EXTRA』は疾走感満載な、駆け上がる力強さを持った楽曲ですからね。

MICHI: これまでの私は、Elements Gardenさんのプロデュースのもとでいろんな楽曲を歌わせていただいてきたんですけど。『BRAVE HEART EXTRA』はQ-MHzさんに書いていただきました。この歌では、UNISON SQUARE GARDENの田淵さんがベースを弾いてくだされば、ディレクションもしてくださいました。それが凄く新鮮でしたし、何より、みんなで♪Oh yeah!♪などガヤ入れをしたんですね。それもすっごく楽しくて。改めて歌うのことの楽しさを『BRAVE HEART EXTRA』に教えてもらえました。


――MICHIさんは、いろんな方と一緒に制作をしているように、いろんな刺激をもらえているのも素敵だな思います。

MICHI: Elements Garden自体が、いろんなプロデューサーさんが集結したチームのように、私も、楽曲ごとにいろんな方々とレコーディングをさせていただいてます。しかも、一つの課題を乗り越えるごとに、いろんな新しい課題をみなさん提示してくださるんですね。
私の2ndシングルの『Checkmate!?』は、当時の私自身、歌うのが難しすぎて大きな挑戦の楽曲になっていました。作曲を手がけてくださったElements Gardenの藤田さん自身も、実際に私が歌えるのか少し不安はあったようなんですが、その楽曲をしっかり自分のものにしていけたからこそ、アルバム用の新しい楽曲では、さらにハードルを高く持ってきてくださいました。そうやってチャレンジし続けては、その挑戦を克服し、自分の力にしてこそ、私自身も成長していけております。今のところは、なんとかその挑戦を乗り越え続けています(笑)。


――それって、シンガーとしてはすごく良い環境に居れてるってことですよね。

MICHI: そうなんです!Elements Gardenの方々はみなさん"ドS"なので(笑)、乗り越え続けられるよう頑張ります!!


『Checkmate!?』は歌うたびにお腹が空いてました
――『Checkmate!?』は、めちゃクールで恰好いい楽曲だなと、聞きながら何時も感じています。

MICHI: 『Checkmate!?』の歌詞には、「ハジケ飛ぶよ ポップコーンラバー」や「ドーナッツってんの?」から「シュガーとスパイス」「ビターとスイート」など、お腹を空かせる言葉がいろいろ出てるんですね。今でこそ慣れましたけど、歌い始めの頃は、『Checkmate!?』をステージで歌うたびにお腹が空いてました(笑)。


――MICHIさんって、こういう疾走感や力強さ、スリリングさを持った楽曲がホント似合いますね。

MICHI: 私自身『Checkmate!?』を始め、『BRAVE HEART EXTRA』や『Desperado』、白戸佑輔さんの書いてくださった『桃源郷カタルシス』は、とても歌いやすい楽曲として受け止めています。中でも『桃源郷カタルシス』は、中低音域を得意とする私自身の歌声の魅力をとても生かせた楽曲になりました。しかも『桃源郷カタルシス』は「これぞ王道のアニソン」という意識を持って作ってくださったように、私自身、勝手に架空のアニメ物語を思い浮かべながら歌ってました。


――『春夏秋燈』には、日本語の響きを大切にした言葉が数多く並べられています。

MICHI: 「春の桜流しさえ 夏の空蝉も 時の柩に攫われて」など、日本語の美しさと同時に、人の心に灯(あかり)を灯したい歌になっています。だからこそ私も、知らない言葉は意味を調べながら自分の中で昇華したうえで歌いました。
私自身、『春夏秋燈』や『流星』のようなミドルテンポやバラードが挑戦意欲を掻き立てる歌にもなっていたんですけど。同時に、アップテンポ系でも『Be myself ×Be yourself』のようなキラキラとした表情の楽曲も新しい挑戦でした。


――『Be myself ×Be yourself』は、今のMICHIさんにとても似合う表情だなとも感じたんですよね。

MICHI: 最初に触れたとき、「キラキラとした可愛いアイドル要素を持った楽曲って、私歌えるのかな??」と思ったんですけど。実際に歌ってみたら、私の中へ新しい表情を加えてゆく嬉しい要素になりましたね。


沖縄の良さも伝えたい
――11月12日には、代官山 晴れたら空に豆まいてを舞台にMICHI 1st LIVE「Sprint for the Dreams~Unknown Dimension~」も決定しました。

MICHI: 私、歌ってるとどんどん感情が高ぶっていき、気持ちも身体も暴れ出しちゃう人なので、そこをどう上手くコントロールしていくのかが、今の自分の課題なんです。とくにワンマンライブとなると、けっこうな曲数を歌う形になるじゃないですか。私、いつも「1曲歌うだけで朽ち果ててしまうくらいのパワーで歌ってしまう性格」だから、どれだけ自分をコントロールしながら、みんなへどれくらいしっかりと想いを伝えていけるかが課題だなと思っています。でも、ワンマンライブを演りたい気持ちが昔から強かったので、今は、とても楽しみにしています。


――改めて、完成した1stアルバム『Sprint for the Dreams』に対して、今、どんな気持ちで作品を受け止めているのかも教えてください。

MICHI: こんなにも私自身をさらけ出せたアルバムになるとは自分でも予想外の嬉しさです。ここには、有りのままのMICHIを詰め込んでいます。しかも「初回限定盤」に付いてくる特典映像の中の「Road to「Sprint for the Dreams」~MICHIデビュー1年目のキセキ~」では、この1年間の中でMICHIがどんな風に成長してきたかを観ることが出来ると思います。
さらに「スペシャルフォトブック」や「ブックレット」の中には、沖縄の綺麗な自然の風景や、私が学生時代に過ごしてきた北谷の町並みの中で撮影した写真をふんだんに詰め込みました。その写真の数々を通し、沖縄の良さも私を通して伝えられたらなと思っています。ぜひ、音でも目でも『Sprint for the Dreams』を楽しんでください。


TEXT:長澤智典



チェキプレゼントのお知らせ

今回のインタビューで撮影したチェキを、UtaTenをご覧の皆様にプレゼント!

応募方法
UtaTenのTwitterアカウント(@utaten)をフォローの上、この記事の上下に設置されたツイートボタン(Twitterアイコン)からツイートするだけ!

Follow @utaten

応募締め切り
10月3日(月) 21時00分まで

締め切り後に抽選を行い、当選者にはUtaTenのTwitterアカウント(@utaten)から、ダイレクトメッセージ(DM)にてご連絡いたします。

たくさんのご応募お待ちしています♪

UtaTen

歌詞検索・音楽情報メディアUtaTen

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着