カメレオ 『Zirco Tokyo オープン記
念イベント「Zirカメ Tokyo」【BAND
DAY】』ライヴレポート!!

先日、全国7カ所をまわるプチワンマンツアーを終えたばかりのカメレオ。ソールドアウト続出となったツアーの興奮冷める間もなく、彼らは今年5月出来たばかりのライヴハウス・Zirco Tokyoのオープン記念イベントとして2デイズワンマンを開催した。

初日となったこの日は【BAND DAY】と銘打たれ、カメレオを語る上で欠かせない、メンバー全員がマイクをとる5人ボーカル曲を、敢えて封印したミニライヴと、彼らが不定期配信しているインターネット番組「カメちゃんねる」で行なっている身体を張った企画を生でお届けする「リアルカメちゃんねる~ちょっと過酷なカラオケ大会~」の2部構成で行なわれた。

第1部のミニライヴは、「初っ端から声出して行こうぜ!ここはどこだ!?」と、「新宿。」からスタート。大きな声をあげるカメコカメオ達(カメコカメオはカメレオファンの愛称)を、HIKARU.は「まだ足りない!」と激しく煽り、そのまま「宇宙旅行」へ。さらに間髪入れずに「両手あげて!拳にぎって!ヒジをちょっと曲げて!ファイティングポーズとった?」と突入した「戦え、己と。」の間奏では、口に水を含んで吹きかけようとしているDaisukeを、Takashiがギタースタンドでブロックしながら、そのままステージ端まで追いやるというパフォーマンスも。

「“ミニ”ってついてますけど、気持ちはビッグに行こう!」というHIKARU.の発言通り、熱いバンドサウンドをかき鳴らしながらも、ユニークさを忘れない彼ららしいステージを繰り広げる。そして、「まだオープンしたばかりのライヴハウスだけど、今日でぶっ壊しちゃうぐらいブチあがっていこう!」と「パリピポ」へ。

ミラーボールが煌めく中、ハッピーな空間を作りあげれば、続く「現代病写」ではシリアスに、「なぞなぞ」ではコミカルに、パワフルなライヴナンバーを矢継ぎ早に畳み掛けていった。

MCでは、2日目に控えている【5VOCAL DAY】についての話に。楽器を一切演奏しない5人ボーカル曲のみで構成するライヴに対して、「曲が終わった後に(メンバー全員が音を出して)ジャーン!って締めるアレができない」など、とにかく不安しかないというメンバー達。しかし、「5人ボーカル曲を作り始めた頃から、いつかこれだけのアルバムを出して、そのライヴがやりたいねと話していた」ということもあり、満を持してのステージに「あなたは歴史の目撃者になりますよ!」と、熱く意気込んでいた。

後半戦は、Takeshiの気合い入りまくりなカウントから、ポップなスカチューン「D・S・K」で開幕。

陽性のサウンドで再び会場のテンションをグっと持ち上げると、「今が楽しいだけじゃ意味がないから。“楽しかった!”っていうこの最高の空間をパワーに変えて、明日からの毎日にちゃんと繋げてください。俺らから思いっきりパワーを送るんで、一粒残らずしっかりと受け止めてください!」と「幸あれっ!」を披露。

力強いメッセージをまっすぐにフロアへぶつけ、ラストナンバーの「♪ラララ♪」へ。カメコカメオ達の大合唱も巻き起こり、ポジティブな空気に満ち満ちた“2016年上半期最後のバンド演奏”となった。

数分間の休憩を挟み、第2部となる「リアルカメちゃんねる〜ちょっと過酷なカラオケ大会〜」がスタートした。司会進行を務めたのは、カメレオとはAbemaTVでも放送中の「禿夢×カメレオ 新感覚ネットバラエティ禿レオ」で共演している、禿夢の“ETチャン”ことムートン伊藤氏。

普段共演している間柄ということもあり、息の合った掛け合いを交えながら進んでいったのだが、今回のカラオケ対決は、第一興商のDAMに内蔵されている採点機能を使ったワンコーラス勝負。

しかし、フツーに歌うだけではHIKARU.が有利になってしまうということもあり、ムートン氏がボックスから引いた紙に書かれた「ちょっと過酷なこと」をしながら歌うというもので、最下位だったメンバーには罰ゲームが与えられるというルールで行なわれた。

トップバッターを務めたのはHIKARU.。フロントマンとしてバッチリ決めたいところだが、ムートン氏が引いた紙に書かれていた指令は、「歌詞の画面が変わるたびに、ビリビリボールペンをカチっとする」というもの。

選曲したASIAN KUNG-FU GENERATIONの「Re:Re:」を歌いながら、自らボールペンをノックし、凄まじい絶叫をあげながらも、なんとかワンコーラス歌い切ったHIKARU.だったが、どうやら採点機能が設定されていなかったようで、もう一度歌うことに……(苦笑)。

落胆しながらも再び歌い始めたHIKARU.だったが、今度は途中でビリビリペンが稼動しなくなるトラブルが発生。おそらく、曲を再入力しているときの繋ぎで、メンバー達がビリビリボールペンで遊んでいたときに落としてしまった衝撃で壊れてしまったらしく、「これ大丈夫なの?」とスタッフに確認し、ほぼ歌っていなかったこともあって、69.931点とかなり低めな記録となってしまった。

下手したらフロントマンが最下位になりかねない波乱の幕開けとなったカラオケ対決は、続いてベースのKouichiが登場。紙に書かれていた指令により、「口の中にマシュマロをいっぱい入れて歌う」こととなった。

かなり大きめなサイズのマシュマロ4つを口に押し込み、カメレオの「時給¥850」を歌い始めたKouichiだったが、もちろんまともに歌えるわけがなく、むしろ、マシュマロをいつ吹き出してもおかしくない緊急事態に!「みんな気をつけて!」というメンバー達の絶叫と、逃げたくても超満員状態で逃げる場所がないカメコカメオ達の悲鳴と、口の中をパンパンにしたKouichiの「うーうーうー」といううめき声が混ざり合う阿鼻叫喚な空間となり、得点は57.793点と早くも最低記録を更新。

腹いせなのか、自分の口から出したマシュマロをDaisukeの口にねじ込むという暴挙も飛び出した。

おそらくこの得点を下回ることはないのではないかと思われる中、次に登場したのはドラムのTakeshi。彼には「フラフープをしながら歌う」という指令が出たのだが、ややハードルが低めということで、1回落とすごとに1点減点されるというルールが急遽導入されることに。

マイクのコードにフラフープがひっかからないようにHIKARU.がアシスタントを務める中、選曲した「残酷な天使のテーゼ」を歌いながら、勢いよくフラフープを回すTakeshiは、なんと、出だしのサビ部分を一度も落とすことなく熱唱!メンバーもカメコカメオも大興奮していたが、ライヴ後ということもあり、ただでさえ減っていた体力がぐんぐん削られ、その後はミスを連発。18点減点され、70.488点という好記録が52.488点になってしまった。

続くギターのTakashiは、「低周波マッサージ器をつけて歌う」という本日2度目のビリビリ系に挑戦することに。歌い始める前にどれぐらいの強さなのか試したところ、レベル3で悲鳴をあげていたTakashiは、AAAの「恋音と雨空」を選曲。

満面の笑みでコントローラーを持つTakeshiによる、レベル1とレベル3を何度も往復する激しい攻撃に耐えていたTakashiだったが、サビで強さがレベル5に到達。

肩をすぼませて、「トーーー!」という奇声を発しつつ、それでもなんとか歌い続けていたものの、ラップパートに辿り着く頃には、もうただひらすら泣き叫んでいるだけという、ある意味エモーショナルな歌唱で76.363点を叩き出した。

トリを務めたのは、こういった企画を行う際に、度々ミラクルを起こすことから「奇跡の男」と呼ばれているギターのDaisuke。「勝ちに行きますから」と豪語する彼が受ける「ちょっと過酷なこと」は、「洗濯バサミを顔や手につけて歌う」。

しかも、洗濯バサミひとつひとつにヒモがくくりつけられていて、途中でおもいっきり引っ張られるという妨害込みで行なわれた。鼻、耳、腕、乳首などなど、身体中の至るところに洗濯バサミをつけられたDaisukeが選曲したのは、B'zの「ultra soul」。

イントロではエアギターを披露する余裕を見せていたが、引っ張られてはまたつけられの繰り返しに、徐々にダメージが蓄積されていく。そして、サビのラストの「ヘイ!」のところで全身につけられた洗濯バサミを全部同時に引っ張られるという、選曲と指令が抜群の相性をみせたパフォーマンスで60.532点を獲得。

結果、最下位となったTakeshiは、罰ゲームとして、バラエティの王道中の王道である「ゴムパッチン」をうけることとなった。ひたすらビビりまくりながらも、ステージ端まで伸びに伸びたゴムを顔面で受け止めたTakeshiは、ステージに崩れ落ちたまま「いはい(痛い)」とコメント。大盛り上がりの中、初日のステージを終えた。

音楽のみでなく、身体を張りまくったエンタメスピリッツをみせつけたカメレオは、8月24日にニューシングル「運命開華ディスコ」をリリースすることを、この日発表した。

既報の通り、本作には、カメレオ初となる作詞共同制作者として、椎名慶治氏(ex:SURFACEJET SET BOYS)が参加。爽快感のある夏ピッタリのカメレオ流応援ソングとなっているそうで、9月14日の渋谷WWW公演を皮切りに、全国14カ所15公演で開催される『カメレオ ワンマンツアー2016 #カメレオ維新』でも重要なポジションを担う曲になりそうだ。

また、8月21日に約3年振りとなる赤坂BLITZでのワンマンライヴ『「運命開華ディスコ」スーパーフラゲ日』を行なうことも発表された。ツアー開始直前となるタイミングでのワンマン公演になるわけだが、関係者の話によると、「2016年問題」の影響で、週末のライヴ会場をなかなかおさえることができないものの(「2016年問題」については、彼らが現在アップしている「#カメレオ維新」の告知動画をご覧いただくとわかりやすいかと)、なんとかおさえることができたのが、8月21日の赤坂BLITZだったとのこと。

しかし、告知解禁日と公演日がそこそこ近いこともあり「スタッフ一同このタイミングに震えている」とのことだった。また、ライヴタイトルにかけて、当日会場ではCDのスーパーフライングゲット(最速先行販売)ができ、ライヴ後にはリリースイベントも行なう予定とのこと。内容盛りだくさんの1日となりそうだ。

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