神話は、ここから始まる。----BETTA
FLASHレコ発ワンワンライヴ「CO.CO
.LO」の模様をレポート!!

--------------------------------------------------------

BETTA FLASH「CO.CO.LO」@Shibuya DUO -Music Exchange-


 去る4月20日(日)、Shibuya DUO -Music Exchange-にて、BETTA FLASHのワンマンライヴ「CO.CO.LO」が開催された。BETTA FLASHは、元ZUNTATAのメインコンポーザーとしてタイトーの名作シューティング「Ray」シリーズを担当し、カプコン在籍時には「大魔界村」のサウンドを手掛けるなど、ゲームミュージックの世界で一時代を築き上げたTAMAYOと、元Filtrikeのメンバーであり、透明感と伸びやかさを合わせ持つ天性のヴォーカリストCyua(キュア)からなる女性2人組ユニット。“全ての生命を癒す”をテーマに、和と民族と電子の融合による次世代サウンド“Intellectual Tribal Techno(インテレクチュアル・トライバル・テクノ)”を展開している。この日のライヴは、2月にリリースされた1stミニアルバム、その名も『BETTA FLASH』を引っ提げて行われたワンマンライヴということで、彼女たちにとってもファンにとっても記念すべきライヴであったことは間違いないところだろう。
どことなく大人な雰囲気漂う場内が、開演を今か今かと待つファンの期待感で満たされるといよいよライヴはスタート。ステージ後方にはスクリーンが設置され、そこに各曲のイメージ映像が映し出されるという趣向でライヴは進行していく。二人は鮮やかなブルーの衣装を身にまとって颯爽と登場、1曲目はまさしく“これしかない!”といった感じのアンセムソング「BETTA FLASH」だ。スパイ映画チックなサウンドと、拡声器を手にしたヴォーカリストCyuaのお馴染みのパフォーマンスは、場内を瞬く間にBETTA FLASHワールドへと染め上げる…。PS2版「ナイトウィザード」主題歌の「6th body」では、オリジナルよりも躍動感あふれる力強い演奏でライヴならではの迫力をアピールし、「HORIZON」ではフラメンコ・ギターの切ない調べとともに密度の濃い音楽世界を披露。ミニアルバムの冒頭を飾る人気曲「Nazaree」では、静と動のコントラストが印象的な曲調をバックに、魂の叫びともいうべきCyuaのヴォーカルが場内に響き渡る…。TAMAYOとCyuaが出会うきっかけとなった曲という「BEYOND」では、華麗にシンセを弾きこなすTAMAYOの姿もまた印象的だった。

 ミニアルバムやシングルでおなじみのナンバーを中心とした選曲の中、ライヴ中盤ではCyua作による楽曲も披露。タイトルが示す通りに明るくポップな「ハルノトビラ」、心洗われるような「tink」の2曲に、オーディエンスもどこか心地よさげ。これまでCDという形でリリースされてきたBETTA FLASHのイメージとはまたひと味違った世界観でステージに華を添えた。
コンポーザー・TAMAYOの名を一躍世に知らしめた「Ray」シリーズの名曲の数々が披露されたのも往年のファンには嬉しい限り。疾走感あふれるビートに絡むCyuaのウィスパー・ヴォーカルが気持ちいいことこの上ない「BLUE -地球に棲む日-」、フラメンコ・ギターの魅力を前面に押し出し、情熱的かつ悲哀感も漂わせていた「司教は言った「それは奇跡じゃない」」、そしてまさかのボッサ・テイストでのお披露目となった「Penetration」。中でも、オリジナルとは全く異なる味わいとなった「Penetration」は衝撃そのもの! 過去を懐かしむだけでは決して終わらせない意欲的なアレンジでオーディエンスの度肝を抜いた。
 TVアニメ「ナイトウィザード The ANIMATION」のエンディングテーマ「Erinyes」では、情感たっぷりなCyuaのヴォーカルと力強くも大らかな楽曲世界に、場内もどこか厳かな雰囲気に。そんな状態を維持しながらアンコール前のラストを飾ったのは、やはりというべきか「AGATA」。ミニアルバムを締めくくるナンバーとしてもお馴染みのこの曲は、和のテイストを漂わせた壮大な曲調がとにかく圧巻。ステージにも客席にも、より一層の緊張感が張り詰めていった…。 アンコールでは再び「Ray」シリーズから2曲を披露。1曲はZUNTATA時代のライヴでもすっかりお馴染みの「CERAMIC HEART」。レゲエさながらのノリと、手拍子を煽りながら歌うCyuaの開放感溢れるパフォーマンスでステージは一気に明るいムードに。そして気になるラスト・チューンにはなんと「Q.E.P.D.」を披露! 「レイストーム」「レイフォース」のエンディング曲が立て続けに繰り出されるというサプライズに沸くオーディエンス。その軽快なアレンジと優しく包み込むようなメロディーによって、会場全体が最高にハッピーな空気感で満たされたところでライヴはその幕を閉じた。

アーティスト

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着