31年目に解散を発表したアメリカのバンドREM

31年目に解散を発表したアメリカのバンドREM

REM解散 メンバーのコメント「正し
く終わらせたかった」

アメリカを代表するバンド、R.E.M.が解散を発表した。現在世界中のネット上にはREMの文字が並びファンから突然すぎる解散を惜しむ声が寄せられている。

“世界で最も重要なロックバンド”とも称されてきた彼ら。アメリカのカレッジ・ロックの黎明期から、90年代のオルタナティヴ・ロック、そして現在のインディー・ロックのシーンなど音楽全体への影響は計り知れない。
83年の『マーマー』を筆頭に87年『ドキュメント』までのI.R.S.時代のインディ時代を経てメジャーに移籍、商業的にも成功を収めた88年『グリーン』、91年『アウト・オブ・タイム』、92年『オートマチック・フォー・ザ・ピープル』は世界的なヒットアルバムとなった。

バンド解散を発表したオフィシャルサイト<REMhq.com>はアクセスが殺到し繋がり難い状態が続いている。バンド解散に関する具体的な理由をメンバーは述べていないが、やり尽くした上で自ら幕引きをしたかったという気持ちが個々のメンバーのコメントからも感じとれる。
マイケル・スタイプは声明で「賢人はかつて言ったパーティーへ出席するときのスキルは、いつ去るべきか知っておくことだ。我々はとてつもない者を創ってきた。それに背を向ける時が来たのだ、ファンにはこれが容易な決定ではなかったことを理解して欲しい。終りは必ず来る。自分達のやり方で正しく終わらせたかった。31年間私達がREMとしてやってくるために助けてくれた人々全てに感謝したい。それと解散することを認めてくれた人たちにも深く感謝したい。」とユーモアも交えコメント。

マイク・ミルズは「前回のツアーと『Collapse Into Now』の制作時、共にこのグレイテストヒッツの数々を回顧しつつ、我々は自ら「次は何?」と問いかけていた。30年間の私たちの音楽や思い出につき動かされるツアーは酷いもんで、自らこの共同作業に自然に線引きするべきと理解していた。いつだって私達は真実の感覚を持ったバンドだった。親愛なるそして共に尊敬すべき兄弟たち、共に切り開いてきた ここには不調和も弁護士が絡むような不和もなく、心底から穏やかにお互いの最大の利益を考え決定した。」とバンドでの活動への行き詰まりや穏やかな解散を強調している。

ピーター・バックは「REMとして非常に素晴らしいことはレコードや自分達の書いた曲がファンにとっても同じ位意味のあるものであったということ。自分達にとって正しく振舞うことがとても重要なことで、みなさんの人生の一部として共有できたことが信じられない位の贈り物だった。ありがとう。マイク、マイケル、ビル、バーティスと私は素晴らしい親友のままこの場を去る。」はREMとしての活動が常にファンに支えられて来たこと、そしてバンドメンバーとの友情を語っている。

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OKMusic編集部

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