『AIR JAM 2011』で11年ぶりに復活したHi-STANDARD phot by TEPPEI

『AIR JAM 2011』で11年ぶりに復活したHi-STANDARD phot by TEPPEI

Hi-STANDARD『AIR JAM 2011』で11年
ぶりに復活 「東北に届け!」3万人
を前にライブを披露

9月18日(日)神奈川県・横浜スタジアムでHi-STANDARD主催のロックフェス『AIR JAM 2011』が東北復興支援の為、11年ぶりに開催され、約3万人のファンの前でHi-STANDARDが11年ぶりにライブを披露した。

日本のパンクシーンに多大な影響を与え2000年の千葉マリンスタジアム(現・QVCマリンフィールド)で行われた『AIR JAM 2000』を最後に、バンド活動を休止していたHi-STANDARDが復活。当時出演していたBRAHMAN、LOW IQ 01 & MASTER LOW、SCAFULL KINGに加え、当時のフェスを盛り上げたメンバーが活躍する磯部正文BAND、WAGDUG FUTURISTIC UNITYなど“AIR JAM”ゆかりの面々が参加。
FACT、the HIATUS、マキシマム ザ ホルモン、10-FEET、Pay money To my Painなど影響下にある若手バンド、KGDR(ex.キングギドラ)、TURTLE ISLANDら盟友、さらには海外からもNOFXのファット・マイクのサイドプロジェクト・ME FIRST AND THE GIMME GIMMESやニューヨーク最古のパンク/ハードコア・バンドMURPHY'S LAWなども出演し新時代の“AIR JAM”を盛りたてた。

<AIR STAGE>と<JAM STAGE>2ステージで交互にライヴを行う構成で展開された『AIR JAM 2011』。トップバッターの磯部正文BANDでは平林一哉(ex.HUSKING BEE)がゲストに駆け付けハスキン時代の名曲「新利の風」と「WALK」を披露。10-FEET、Pay money To my Painらも『AIR JAM』に出演できた喜びをライブで表現。SCAFULL KINGでは「YOU AND I,WALK AND SMILE.」、「WE ARE THE WORLD」など2000年時を再現するようなライヴに往年のファンは歓喜。また、FACT、the HIATUS、マキシマム ザ ホルモンらはHi-STANDARDへのリスペクトをステージ上で語り、LOW IQ 01 & MASTER LOW、WAGDUG FUTURISTIC UNITYも再び『AIR JAM』に出演できた喜びを語った。

<JAM STAGE>のトリ、BRAHMANでは代表曲「ARRIVAL TIME」から、TOSHI-LOW(Vo)がゆっくりと「誰よりもAIRJAMが開催されることを待っていた。BRAHMAN始めます」と語ると新旧の代表曲をノンストップで展開。終盤では客席にマイク一本でダイブし観客に支えられながら「いつもはライブが終わったら死んでもいいと思ってたけど、今日だけは次のバンドが観てえ」と普段MCの少ないTOSHI-LOWも、この日は感慨深く語りHi-STANDARDへと繋いだ。

Hi-STANDARD開始前、会場のレスポンスは最高潮に達しスタンド席ではウェーブが起こりアリーナ席では、拳を突き上げ登場を待ち焦がれるオーディエンス。ステージ袖で多くの出演者や関係者が見守る中、難波章浩(Vo, B)、横山健(G, Vo)、恒岡章(Dr)がステージに現れバンドロゴが描かれたバックドロップが上昇していく、そして、一曲目「STAY GOLD」からライブはスタート、この日で一番の大歓声が起こり、アリーナではモッシュとグランドサーフ、泣きながらダイブするオーディエンスの姿も。続いて「MY HEART FEEL SO FREE」、「SUMMER OF LOVE」、「DEAR MY FRIEND」と代表曲が次々に披露されると横浜スタジアム全体が揺れる。曲の合間にハイスタメンバーもライブを噛みしめるかのよな笑顔を見せ、難波は「東北に届け! 明日につなげよう!」と語り、横山は「俺らは日本の為に集まったんだよ」と語りかける。プレスリーのカバー「CAN’T HELP FALLING IN LOVE」でライブ本編が終了。しかし、止まない歓声に再びステージに現れた難波は、「言葉がねえよ。本当に今日はどうもありがとう。続けよう、続けよう。Keep Going, Keep Going!」と語り、「STARRY NIGHT」、「BRAND NEW SUNSET」の2曲でアンコールに応えライブを締めくくった。

ライブ終了後ハイスタメンバーは肩を組み客席に挨拶しステージを去ったが、会場のSEに「Mosh Under The Rainbow」が流れると熱の冷めない観客がモッシュサークルを作り大合唱、すると難波が再登場。タオルとピックを客席に投げ入れファンに応えていると、難波の2人の愛息子がステージに登場し2人を抱きしめる一幕も、最後は幼い息子達と一緒に手を振り名残おしそうにステージを後にした。

11年のブランクを感じさせない圧巻のパフォーマンスを見せ、2000年時から続く日本ラウド・シーンのムーブメントが途絶えることなく、今尚続いていたことを再認識させたHi-STANDARD。東北支援活動をさらに本格化させるべく来年の春には『AIR JAM』東北開催も予定されおり、今後の活躍にますます注目が集まる。

【Hi-STANDARDセットリスト】
1.STAY GOLD
2.MY HEART FEEL SO FREE
3.SUMMER OF LOVE
4.CLOSE TO ME
5.DEAR MY FRIEND
6.WAIT FOR THE SUN
7.TEENAGERS ARE ALL ASSHOLES
8.FIGHTING FISTS,ANGRY SOUL
9.CAN’T HELP FALLING IN LOVE
アンコール
E1.STARRY NIGHT
E2.BRAND NEW SUNSET

OKMusic編集部

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