新作をリリースするカサビアン最新インタビュー「美しいメロディーに溢れたラシック・アルバムが完成した」

新作をリリースするカサビアン最新インタビュー「美しいメロディーに溢れたラシック・アルバムが完成した」

【インタビュー】カサビアン最新作『
ヴェロキラプトル!』を語る:part1
「美しいメロディーに溢れたクラシッ
ク・アルバムが完成した」

9月21日に待望のニューアルバム『ヴェロキラプトル!』をリリースするカサビアン。
遡ること約一ヶ月半前、8月上旬に日本で開催した国立科学博物館「恐竜博2011」での会場での完成試聴会後のインタビューで本作の裏側についてメンバーのサージことセルジオ・ピッツォーノ(ギター、キーボード)、トム・ミーガン(ヴォーカル)が語った。

アルバムに恐竜の名前を冠した自信作のお披露目を恐竜展というシュールなシチュエーションで行い「(恐竜の)骨の標本を見ながらアルバムを聞いたのは、今回のプロモーション・ツアーの1つのハイライトだったよ。(トム)」と刺激を受けていたという彼ら、今回自ら“クラシック・アルバム”と語る新作については

サージ:「この上なく誇りに感じているよ。最高の作品を作ったと思っている。あとは聴き手のみんなに判断してもらうだけさ。俺たちがやるべきことは全てやった。だからここから先は、いいか悪いかを決めるのはみんなさ」

トム:「勝負する時がきたと思っている。俺たちがビッグなバンドになる大きなチャンスが巡ってきたってね」と互いに手応えを感じていることを明かした。

サージ曰く「前作『ルナティック・アサイラム』とは全く違うものを作りたかった。わかり易い楽曲を集め、ビートルズの『ホワイト・アルバム』のような多彩でありながら名作を目指した」という『ヴェロキラプトル!』は2010年の夏に「Velociraptor」「Le Fee Vert」が他の楽曲に先駆けて完成、その後10月に本格的な作業を始めて2月に終了。歌録りとミックス作業はサンフランシスコで、その他の大半のレコーディングは英レスターで行ったという。
バンド史上“最もメロディーを基調とした作品”が完成したことについて2人はこう説明する
サージ:「そろそろそういう作品を出してもいいだろうと思っただけさ。やってやろうじゃないかってね。他は大概もうやっちまったし。やるべきことをやって、行き着くところまで行き着いたって感じさ。俺たちがやっているようなオルタナティヴな音楽を、大衆=マスにまで広めることは既にやった。だったら、今度は伝統に乗っ取った美しいメロディーの作品を俺たちがやってもいいんじゃないかって思ったんだ」

トム:「とは言え、(メロディーというのは)これまでもずっとあったものなんだ」
「『意外だ』って言う人がいるけど、これまでもずっと自分達の中にあった。不思議でたまらないよ。(メロディアスな側面が)これまでもずっと沸々と出番を待っていたってことを俺は知っているだけにね」

サージ:「『カサビアン』を聞いたって、メロディーで溢れている。俺たち流のやり方でやってるってだけでね」

そんな最新作の中から互いに“アルバムの核”となる曲を挙げて貰った

サージ:「たぶん、『レッツ・ロール・ライク・ウィ・ユーストゥ』じゃないかな。アルバムの冒頭を飾る曲で、これまでの作品とは違うムードで幕を開ける。それに、なんといおうと美しい曲だ。メロディーにしても、トムのボーカルにしても。それに尽きると思う。アルバムの1曲目としては意外なところもいい」

トム:「おそらく『アシッド・ターキッシュ・バス(シェルター・フロム・ザ・ストーム)』じゃないかな。このバンドの真骨頂を表していると思う。メロディーがとにかく息を飲むくらいいい。怖いくらい良く出来ている。間違いなくアルバムの核となる曲だね。凄く知的な曲さ」

【リリース情報】
カサビアン
ニュー・アルバム『ヴェロキラプトル!』
2011年9月21日発売
初回生産限定盤[CD+DVD] \3,570(税込) SICP3272-3
通常盤[1CD] \2,310 SICP3274
初回生産限定盤: 22曲/120分に及ぶフル・ライブDVD付盤
日本盤限定ボーナス・トラック3曲収録
初回のみ特典封入

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OKMusic編集部

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