何が起きても変わらず"信頼"できる人
がいる…4割

さて、そんな同書のなかに「信用」と「信頼」の違いについて説明する一文があった。かいつまむと「"信用"は条件付きで信じる、担保貸しのようなもの。"信頼"とは他者を信じるにあたって一切の条件をつけないこと」…という内容だ。なるほど確かに「信用」を辞書でひいてみると「それまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること」とある。
こうして改めて言葉の意味を考えてみると、「信頼する」ということがいかに大胆なことなのかがわかる。信用に足るだけの客観的根拠があろうがなかろうが、担保のことなど考えず、たとえ想定外のことが起こったとしても、変わりなく"信じる"こと…。できるだろうか。
NewsCafeのアリナシコーナーには、ユーザーから「無条件で信じられる人がいる…アリかナシか」というテーマが寄せられたようだ。調査結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…42.4%】
■家族。
■母親。
■自分の両親だけです。
■夫です。絶対です。武士みたいな人。格好いいんだぞーだ。
■愛妻。
■親友、恋人。
■親かな…人じゃないなら飼い猫たち。無条件となると他人は難しい。
■ひとりだけいます。
■家族と親友! と迷わず答えられる。私は幸せ者だ。
■信頼できるのは自分自身のみ。

【ナシ…57.6%】
■いない。
■無条件は例え家族や恋人でもいないな…。
■裏切られてから誰も信じられなくなった。
■そんなパーフェクトな人間と出会ったことがまだない。
■誰もいないです。家族にも駆け引きしながらつき合ってる。
■みんな、自分のことで精一杯。
■いねえよそんな奴! いるなら連れてこい! 試してやる!
■親もこのごろはボケてきたからなあ…。
■己のみ。
■自分自身すら信じられない。

結果は【アリ派】4割超だが、寄せられたコメントを見てみると「今は親だけど…いずれは、いないよね」「息子は今は信用できるけど結婚したら…わかんないな」など"あくまでも現在の話"と前置く人はいた。無条件で信じるというからには、状況にどんな変化があっても信じるということ…そう考えると多少絞られるかもしれないが、それでも想像以上の数字である。
【ナシ派】からは「親族でもアブナい。裏切られた。自分がシッカリしないとね」「それにつけこまれて金を貸したらドロン。これが現実」など"裏切られた"エピソードも多く寄せられている。それでもなお信じるのが"信頼"だというのなら相当難しいことだが、もしそれができれば心にある種の"芯"が通るだろう。信頼とはつまり"無償の愛"のことなのかもしれない。

[文・能井丸鴻]

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