秋川雅史「千の風になって」収録『BEST ALBUM』ジャケット画像

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バンドブームからK-POPブーム、そし
てクラシックテイストな曲まで多彩な
平成の名曲

長きに渡る平成の世を彩るヒット曲は、昭和からの流れをくんだいわゆる歌謡曲やバンドブームから、かつてないk-popブームという新しい波を経て、クラシックソングのアレンジによって古典が注目されるなど多彩な音楽に溢れています。また変わらぬ人気を維持している大物アーティストや、独特の進化を遂げたJ-rockのバンドサウンドは今では世界でも話題を集める程になりました。そんな平成の名曲を様々なジャンルからご紹介したいと思います。

■女性社員がよくカラオケで歌っていた
プリンセス プリンセス「DIAMONDS」

キャッチーなメロディにノリの良いサウンド。第二次バンドブームから人気が爆発し、男女問わず愛されたプリンセス プリンセスの代表曲「DIAMONDS (ダイアモンド)」は、平成の幕開けとなった1989年4月21日にリリースされました。前作がドラマ主題歌になったこともあり、徐々に人気が上がっていたプリンセス プリンセスですが、この曲がついに悲願のオリコン1位を獲得すると、そのままロングヒットとなり平成の始まりの年はプリプリの年となりました。

■米米CLUB躍進の始まりの曲となった「
浪漫飛行」

ナンセンスなカルチャーは昭和の80年代が最たるものでしたが、90年代に入って奇抜でありながらもエンターテインメントで一般大衆に好かれたのは米米CLUBでしょう。その米米CLUBのブレイクの始まりとなったのが1990年4月8日リリースの「浪漫飛行」で、意外にもオリコン1位はこの曲が最初だったんです。メロディアスな楽曲に流れるようなカールスモーキー石井のボーカルが乗ったこの曲はまさにロマン溢れる曲です。

■サザンオールスターズらしいあやしい
ポップソング「エロティカ・セブン」

タイトルからしてあやしく、また独特のセンスがサザンらしい「エロティカ・セブン EROTICA SEVEN」は、サザンオールスターズの32枚目のシングルで、1993年7月21日にリリースされました。のっけからノリの良いホーンセクションで始まるこの曲は、ドラマ『悪魔のKISS』主題歌にもなりました。PVはなんと岩井俊二監督が手がけており、インパクトのあるものとなっています。

■K-POPのさきがけとして大ヒットした
BoA「LISTEN TO MY HEART」

まだ韓流ブームが起こる前に日本でデビューを果たしたBoAは当時まだ16才の少女でしたが、「LISTEN TO MY HEART」がリリース前にCMソングとしてオンエアされるとこれに問い合わせが殺到しました。
2002年1月17日に発売されるとオリコン初登場5位を記録しました。あとは一気に人気が高まり同タイトルのアルバムが1位を記録すると、アリーナツアーを展開する程のアーティストに成長していきました。デビュー前の育成から徹底した日本語の発音教育に歌唱とダンスのトレーニングの下積みがあるため、驚くべきパフォーマンスでファンを魅了しました。後に日本で活動することになるK-POPアーティストのさきがけとなった彼女の記念すべきヒット曲です。

■伸びのある美声が耳に残る秋川雅史「
千の風になって」

2006年5月24日にリリースされた「千の風になって」は声楽専攻の歌手である秋川雅史のファーストシングルで、同じ年の紅白歌合戦に出場することで更に広まった曲です。声楽歌手の伸びがあり豊かな声量で歌われるこの曲は、発売翌年の2007年も更に人気が拡大し、至る所で耳にする曲となりました。2004年の平原綾香による「Jupiter」でクラシックの曲への注目が集まりましたが、クラシックの歌手がオリコン1位となるのは史上初の快挙でした。
平成になってからの音楽シーンは現在もめまぐるしく変化していきますが、各時期のヒット曲を見ていきますと、様々な個性が今でも私達を魅了してくれます。今後更に音楽メディアが多様化して音楽の接し方が変わろうとも、常に新しいものを提供してくれるアーティストたちの代表曲、または出発となった曲を私たちはずっと聴き続けていくことでしょう。
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OKMusic編集部

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