ジラフポット復活! バンドの二面性
を見せつけた東京ワンマン
ジラフポットが12月5日、復活後の東京初となるワンマンライヴ『Get Myself Back』を新代田FEVERにて開催した。
ジラフポットは11月18日に2ndミニ・アルバム『Breathe and breathe again』をリリース。それにともない『Get Myself Back Tour 2015-16』として11月28日に名古屋・池下CLUB UPSET、12月4日に大阪・心斎橋JANUSでライヴを敢行し、この日は東京で2度目となるワンマン公演となった。
アルバムのオープニングを飾る「Beautiful Nonsense」からスタートしたこの日のジラフポットは、アルバムのコンセプトである“ロック”を明快に打ち出していた。ラウドかつアグレッシヴなアンサンブルはそのままに、彼らのメロディ・メイキングのセンスがきちんと満員のフロアでも感じ取れるパフォーマンスをしていた。
2曲目の「Stone cold」では早くもオーディエンスから手が挙がり、ステージとフロアの距離が一気に縮まっていく。そして、衝動を叩きつける「嘔吐」。オープニングから新作のナンバーをプレイした彼らの姿から、自身のメッセージをより明確に伝えるためにコントロールする術を、荒削りながら会得しようとしていることが伝わってきた。雑多な音楽的エレメントをとにかく詰め込み、スリーピースのアンサンブルで吐き出すというジラフポットのスタイルは明らかに進歩している。
「オレンジテレフォン」「Black designer」とこれまでの作品からの破壊的な楽曲に続く、「The Creator's Creator」のスケール感。さらに、“このきれいな曲は東京で絶対にセットリストに入れたかった"とギター&ヴォーカルの中野が思い入れを明かした「Can I sleep now now now?」。再び新作からは「環水平アーク」、そして「超深海魚」と続き、あらためてジラフポットのワンマンライヴにおける醍醐味は、こうしたメロディアスでゆったりと聴かせる曲にあると印象付けた。極めつけは“I Love Queen”というサビのフレーズが染み渡る、新作『Breathe and breathe again』のラストナンバー「Dear Heaven」だ。
そして特筆すべきは、3人に満ち溢れるタフネスだろう。イントロのコーラスワークが映える「sky walk」から「ウルトラカラフル」への流れのなかで、中野がギタートラブルに見舞われたものの、それも笑い飛ばしオーディエンスを煽る。今年3月、ツアーの移動中に彼らは交通事故に巻き込まれ、何本かのライヴの中止を余儀なくされたが、新作と全国ツアーをファンへ届けられるまでに復活を遂げ、こうしてワンマンライヴのステージに立っている。
中野はこの日“俺はきれいなことも、きたないことも腹立つことも歌いたい”“誰にでもある感情をただ歌いたい”とMCのなかで語ったが、「ニュージャイロ」「HECTOR-G」とダンサブルな楽曲群とともに、新作からの「I am A」で頂点に達したオーディエンスとの熱量の共有はとにかく壮観で、バンドの多様性が聴く者に確実に伝わっていることを象徴する光景だった。
ラストは“もっと遊べる?”と「ブライターロックは風に乗って」「I don't know don't I」、そして「nocebo effect」まで披露、中野がフロアに飛び込む熱演もありつつ本編は終了した。
アンコールでは、それまで一切喋らなかったドラムの原田がMCをして会場を和ませたあと、「明日のない花はない」を万感の思いを込め熱唱し、アンコールを含め全19曲、約2時間にわたる充実のライヴは終了した。
なお、彼らはこのワンマンの勢いをそのままに、来年2月までに及び、全国をまわる。事故から復活し、傑作を生み出したジラフポットが発する“熱”をぜひともツアー会場で体感してほしい。各公演のチケットは各プレイガイドにて発売中だ。
アルバムのオープニングを飾る「Beautiful Nonsense」からスタートしたこの日のジラフポットは、アルバムのコンセプトである“ロック”を明快に打ち出していた。ラウドかつアグレッシヴなアンサンブルはそのままに、彼らのメロディ・メイキングのセンスがきちんと満員のフロアでも感じ取れるパフォーマンスをしていた。
2曲目の「Stone cold」では早くもオーディエンスから手が挙がり、ステージとフロアの距離が一気に縮まっていく。そして、衝動を叩きつける「嘔吐」。オープニングから新作のナンバーをプレイした彼らの姿から、自身のメッセージをより明確に伝えるためにコントロールする術を、荒削りながら会得しようとしていることが伝わってきた。雑多な音楽的エレメントをとにかく詰め込み、スリーピースのアンサンブルで吐き出すというジラフポットのスタイルは明らかに進歩している。
「オレンジテレフォン」「Black designer」とこれまでの作品からの破壊的な楽曲に続く、「The Creator's Creator」のスケール感。さらに、“このきれいな曲は東京で絶対にセットリストに入れたかった"とギター&ヴォーカルの中野が思い入れを明かした「Can I sleep now now now?」。再び新作からは「環水平アーク」、そして「超深海魚」と続き、あらためてジラフポットのワンマンライヴにおける醍醐味は、こうしたメロディアスでゆったりと聴かせる曲にあると印象付けた。極めつけは“I Love Queen”というサビのフレーズが染み渡る、新作『Breathe and breathe again』のラストナンバー「Dear Heaven」だ。
そして特筆すべきは、3人に満ち溢れるタフネスだろう。イントロのコーラスワークが映える「sky walk」から「ウルトラカラフル」への流れのなかで、中野がギタートラブルに見舞われたものの、それも笑い飛ばしオーディエンスを煽る。今年3月、ツアーの移動中に彼らは交通事故に巻き込まれ、何本かのライヴの中止を余儀なくされたが、新作と全国ツアーをファンへ届けられるまでに復活を遂げ、こうしてワンマンライヴのステージに立っている。
中野はこの日“俺はきれいなことも、きたないことも腹立つことも歌いたい”“誰にでもある感情をただ歌いたい”とMCのなかで語ったが、「ニュージャイロ」「HECTOR-G」とダンサブルな楽曲群とともに、新作からの「I am A」で頂点に達したオーディエンスとの熱量の共有はとにかく壮観で、バンドの多様性が聴く者に確実に伝わっていることを象徴する光景だった。
ラストは“もっと遊べる?”と「ブライターロックは風に乗って」「I don't know don't I」、そして「nocebo effect」まで披露、中野がフロアに飛び込む熱演もありつつ本編は終了した。
アンコールでは、それまで一切喋らなかったドラムの原田がMCをして会場を和ませたあと、「明日のない花はない」を万感の思いを込め熱唱し、アンコールを含め全19曲、約2時間にわたる充実のライヴは終了した。
なお、彼らはこのワンマンの勢いをそのままに、来年2月までに及び、全国をまわる。事故から復活し、傑作を生み出したジラフポットが発する“熱”をぜひともツアー会場で体感してほしい。各公演のチケットは各プレイガイドにて発売中だ。
『ジラフポット Get Myself Back Tour
2015-16』
12月16日(水) 高松DIME
w/ tricot / 感覚ピエロ / ココロオークション
12月18日(金) 岡山CRAZY MAMA 2nd Room
w/ tricot / 感覚ピエロ
12月19日(土) 広島4.14
w/ ircle / MELLOWSHiP
12月20日(日) 福岡Queblick
w/ Brian the Sun / about a ROOM
<2016年>
2月11日(木) 千葉LOOK
w/ 後日発表
2月13日(土) 新潟CLUB RIVERST
w/ 後日発表
2月14日(日) 仙台enn 2nd
w/ 後日発表
2月27日(土) 静岡Sunash
w/ 後日発表
2月28日(日) 金沢vanvanV4
w/ 後日発表
w/ tricot / 感覚ピエロ / ココロオークション
12月18日(金) 岡山CRAZY MAMA 2nd Room
w/ tricot / 感覚ピエロ
12月19日(土) 広島4.14
w/ ircle / MELLOWSHiP
12月20日(日) 福岡Queblick
w/ Brian the Sun / about a ROOM
<2016年>
2月11日(木) 千葉LOOK
w/ 後日発表
2月13日(土) 新潟CLUB RIVERST
w/ 後日発表
2月14日(日) 仙台enn 2nd
w/ 後日発表
2月27日(土) 静岡Sunash
w/ 後日発表
2月28日(日) 金沢vanvanV4
w/ 後日発表
「Beautiful Nonsense」 MV
ミニアルバム『Breathe and breathe a
gain』
2015年11月18日発売
GPCD-1003/¥2,000+税
<収録内容>
01. Beautiful Nonsense
02. ブライターロックは風に乗って
03. I am A
04. 嘔吐
05. The Creator's Creator
06. 環水平アーク
07. Dear Heaven
GPCD-1003/¥2,000+税
<収録内容>
01. Beautiful Nonsense
02. ブライターロックは風に乗って
03. I am A
04. 嘔吐
05. The Creator's Creator
06. 環水平アーク
07. Dear Heaven