新井満

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    新井満アライマン

    小説家、シンガー・ソングライター、写真家と多彩な顔を持つ新井満。上智大学入卒業後、大手広告代理店・電通に入社し、環境ビデオ映像の製作に携わりながら、創作活動を開始。77年には「ワインカラーのときめき」がカネボウのCMソングに起用されるなど、まずは音楽面で高い評価を受けることとなるが、作家/小説家としても87年に『ヴェクサシオン』で第9回野間文芸新人賞を、88年には『尋ね人の時間』で第99回芥川賞を受賞している。
    さて、新井満の名を知らなくとも、06年から07年にかけ、日本各地で話題をさらった曲「千の風になって」の存在を知っているという人も少なくないのではないか。アメリカの9.11事件を受け、朝日新聞の天声人語で紹介された作者不詳の英語詩「Do not stand at my grave and weep」に、新井が訳詞/メロディーをつけ楽曲化したものがそれである。雄大な風をイメージさせるようなゆったりとした曲調と、亡くなった方が残された遺族へ語るかのような詞は、家族や親しい人を亡くなした人が聴くと、故人がそばで自分を守ってくれているような気持ちにさせてくれると反響を呼んだ。06年の紅白歌合戦で木村拓哉が朗読、テノール歌手・秋川雅史が披露したことをきっかけに再び注目が集まり、秋川のシングル「千の風になって」はオリコン1位を獲得するほどの一大ブームとなった(ちなみにクラシック・アーティストによつ首位獲得はオリコン史上初の快挙)。

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