The Power Station

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    The Power Stationパワーステーション

    時は80年代中頃。当時絶頂の人気を極めていたグループ、デュラン・デュランのベーシスト、ジョン・テイラーは、アイドルと呼ばれることにウンザリし始めていた。なにをやっても音楽的には評価されないことに業を煮やした彼は、同僚のアンディ・テイラー(g)を誘って別プロジェクトを発動させることに。彼らの他にも、UKを代表するホワイト・ソウル・シンガー、ロバート・パーマーや、ファンク・バンド、シックのトニー・トンプソン(dr)、プロデュースにこれまたシックのバーナード・エドワーズという超豪華なメンツを揃え、パワー・ステーションとして85年に『パワー・ステーション』をリリース。そのハードなファンク・サウンドは高く評価され、ここから「サム・ライク・イット・ホット」とT.レックスのカヴァー「ゲット・イット・オン」が、UKヒット・チャートを駆け上っていった。これに気をよくしたメンバーたちはツアーを試みるが、ロバート・パーマーが参加を拒否。新たに元シルヴァーヘッドのマイケル・デ・パレスをヴォーカリストに迎え、ツアー公演を敢行した。
    その後、メンバーはそれぞれにグループまたはソロとしての活動にバック・アゲイン。そして10年が経過した96年、突如再結成を発表。ジョン・テイラーは参加しなかったが残りの3人を中心に2ndアルバム『リヴィング・イン・フェア』をリリースした。が、タイミングが悪かったためか、シーンにインパクトを与えることなく尻つぼみの結果に……。
    ちなみにアンディ・テイラーが「1stアルバムの制作時、ジョン・テイラーはベースを弾いていなかったんだ」と暴露し、物議を醸した。本当かどうか定かではないが……。

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