The Monkees

60年代、一世を風靡したアイドル・ポップ・バンド。楽器が弾けないとか、ビートルズの二番煎じだとか、何かと商業ポップ・バンド的な扱いを受ける（まさしくその通りであるが）モンキーズ。しかし、キャロル・キング、ニール・ダイヤモンド、ニール・セダカといった史上最高のメロディ・メイカーによる至高の楽曲群は決して色あせることはないだろう。「アイム・ア・ビリーヴァー」「モンキーズのテーマ」「プリーザント・ヴァリー・サンデイ」におけるドキドキ・ワクワク感、「デイ・ドリーム・ビリーヴァー」「自由になりたい」における悶絶死寸前の切なさ加減、アメリカ臭プンプンな衝撃（笑激）作「リッスン・トゥ・ザ・バンド」など……。ポップ・ミュージックの娯楽性のみに焦点をあてると、モンキーズは（ビートルズを超え）世界一のポップ・グループではないだろうか。