70’sロックの熱気を蘇らせるテデスキ・トラックス・バンドのデビュー作『預言者(Revelator)』
スライドギタリストの頂点に立つデレク・トラックスと、彼の妻でブルージーかつパワフルなヴォーカルを聴かせるスーザン・テデスキのふたりがリーダーを務めるテデスキ・トラックス・バンドは、70年代アメリカのスワンプロックやブルースロック、サザンロックに影響を受けたグループ。ちょうど今、彼らは来日公演の真っ只中で、多くのロックファン(特に中年以上)を魅了しているに違いない。というわけで、今回は2011年にリリースされたテデスキ・トラックス・バンドのデビュー作『預言者(Revelator)』を取り上げる。確かなテクニックに裏打ちされた彼らのアーシーなグルーブ感は、70’s前半のスワンプロックと90’sジャムバンドをミックスしたような特徴がある。70’s前半のルーツロックを知らない若い人にはぜひ聴いてもらいたい秀作だ。