ロシア・オペラの傑作《ボリス・ゴドゥノフ》を新国立劇場が上演。演出家トレリンスキが描く支配者の真実とは?【公演レポート】
開場25周年を迎えた新国立劇場で2022年11月15日(火)、ムソルグスキー作曲《ボリス・ゴドゥノフ》が開幕した(上演は11月26日迄)。チャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》と並ぶ、ロシア・オペラの重要作品だが、壮大な合唱を含む歴史物としての規模の大きさなどから上演はまれであり、新国立劇場では今回が初めてとなる。記念年の最重要演目として、オペラ部門の芸術監督でもある大野和士自身の指揮で公演が実現することになった。