小池修

日本音楽界において、絶大な信頼を勝ち得ているサックス奏者。流麗なフレージング、マイケル・ブレッカーやボブ・ミンツァーを彷彿とさせる超絶技巧、倍音豊かな音色を武器に、80年代以降のジャズ／ポップス・シーンで大活躍している。杏里、SING LIKE TALKING、郷ひろみ、Misiaなどサポートしたアーティストは数知れず、2000枚を越えるアルバムに参加。昨今では、和製ブレッカー・ブラザーズ・バンドことSOURCE、超一流スタジオ・ミュージシャンが揃い踏みのSOLID BRASSをはじめ、フュージョン界を代表するバンドに名を連ねている。——演奏力もさることながら、大きな体格に似合わぬ細やかな心遣いと兄貴肌な性格の彼を慕って集まるミュージシャンは後をたたないようだ。
20年を越える長いキャリアの中、サポートが多かった彼も、ここにきて『Inside』（99年）を皮切りに『Osamu Koike with Strings vol.1』『Breezin』（いずれも00年）とリーダー・アルバムを続けざまにリリース。徐々に一般リスナーにも名前が浸透してきた。真打ちといってイイほどの超実力派なだけに、今後の動きから目が離せない。