Dario Lessing / Love Parade ベルリンを体現するソングライターDario Lessingが描き出す究極のダイバーシティ・ミュージック
ミュージック・ラヴァーにとってベルリンと聞いて想起するものと言えば、“壁”よりも先に“クラシック”や“テクノ”が挙げられるかもしれません。
1742年に開かれたベルリン国立歌劇場といったオペラハウスが点在しつつ、世界でも名高いベルリン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとする数々のオーケストラが牽引するクラシック音楽の聖地と言える場所です。
一方、ベルリンとテクノ音楽も不可分の関係にあります。テクノ・カルチャーの原点と言える世界的なレイヴ、『Love Parade』は1989年にベルリンで150人ほどの小さなパレードから始まりました(2010年の死傷事故により以降永続的に中止となったが2022年に復活の噂も)。さらに、テクノ・ミュージックの聖地であり世界最高峰のクラブと評されるBerghainはドイツ政府に“文化的に価値のある重要な施設”として認定されています。他にも2021年にテクノ文化をユネスコの無形文化財に登録しようという活動を取り上げたニュースも話題を呼びました。