レイジー

『Player』誌なんかでコワモテ顔な高崎晃を見て「やっぱレイジーってのは"なかったこと"になってんだろーか。スージー的には」などと思ったことがあったが。何と98年、17年ぶりに再結成。まあ脱退後、樋口宗孝（デイビー）と、当時本当にやりたかったんであろうヘヴィメタル・バンド、ラウドネスで一時代築くほどの成功をおさめただけに、余裕の同窓会参加って感じだったのかもしれない。
レイジーは77年にデビュー。キュートなポップ・ロック・チューン「赤頭巾ちゃん御用心」といったシングル・ヒットを飛ばし、アイドル・バンドとしての地位を確立するが、81年にリリースしたアルバム『宇宙船地球号』でいきなり"ヘヴィメタル宣言"。本作は演奏面でも評価を受けたものの、音楽性の相違で同年、解散。
その後、高崎と樋口はラウドネスを経てSLYなどで活動。ミッシェルこと景山浩宣は影山ヒロノブと表記を変え、田中宏幸（ファニー）、井上俊次（ポッキー）と共に一時バンドを組むなど、結果的にバンドは２つに分裂した。
——にしても17年ぶりに復活したとは言え、ラウドネスの再結成もあったり、樋口は"ジェット・フィンガー"ギタリストの横関敦らと新しいバンドを組んだりしているので、こちらの再結成は、さほどコンスタントに活動する目的のものではなさそうだ。