ブルー・コメッツ

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    昭和30年代のロカビリー・ブームを背景に、一気に加熱したGSブーム。その頂点に君臨したのがブルー・コメッツだ。
    昭和41年に「青い瞳」でデビュー、続く42年には超特大ヒット「ブルー・シャトウ」でレコード大賞を受賞した。30年代からジャズ・バンドとして精力的に活動していただけあり、その高いテクニックはお墨付き。ジャッキー吉川のアグレッシヴなドラミング、三原綱木の華麗なるギター・ワーク、井上大輔のサックス/フルート(在籍当時は井上忠夫)は、現在のジャズ&ロックファンも心酔させること絶対間違いなしだ。実のところ、ルックスだけですぐさまフェイドアウトしていったアイドル・グループも多かったGSシーンだが、彼らとスパイダースは別格だったといえるだろう。
    緩急の利きまくったドラマティックな楽曲構成で「青い渚」「北国の二人」「マリアの泉」とGS最高峰に相応しいヒットを連発し、GSグループで唯一紅白出演/武道館でビートルズと共演/アメリカにも進出し、『エド・サリバン・ショー』に出演……などなど実に華々しい活躍を展開した。
    以降、メンバーチェンジを繰り返しながらも、平成2年に「ジャッキー吉川&ニューブルーコメッツ」と改名——現在も精力的にライヴ活動を行っている。
    また、00年5月に井上大輔が自ら死を選択したことは、長年のファンに大きな打撃を与えた。

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