フィッシュマンズ

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    佐藤伸治(vo&g)の急逝は、本当に絶望的な事件だった。生きていくことの「やるせなさ」を再認識してしまいました……みなさん、ここ日本に「フィッシュマンズ」という、とても素晴らしい音楽集団がいたことを決して忘れてはいけないです。まだ聴いてないという方は必ず聴きましょう。 91年「ひこうき」でデビュー。以後「いかれたBaby」「Melody」「ナイトクルージング」などの名曲を生み出したが、中でもアルバム『空中キャンプ』『ロング・シーズン』『宇宙 日本 世田谷』の3作は凄まじい濃度/強度を誇っていた。終わりなき「愉しくも孤独な日常」を、深遠なるダブ・サウンドのなかで、完膚なきまでに表現してみせたのだ。日本(東京)特有の気候/風土とレゲエ(ダブ)音楽の邂逅がもたらす圧倒的な音世界——は当然のごとく唯一無二であり、誰も到達することのできなかった地点にある。その後フィッシュマンズは沈黙を保ち、日本のロック史に輝く伝説のバンドとして知る人ぞ知る存在となっていったが、05年、ゲスト・ヴォーカルを迎えエゾのステージで見事復活。全国ツアーも大盛況で、フィッシュマンズ(佐藤伸治)の魂は若い世代にも脈々と受け継がれていることを証明した。さらに、この復活を追いかけたドキュメンタリー映画『THE LONG SEASON REVUE』も制作されるなど、まだまだ復活の熱は冷めない模様だ。

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