サヨコ
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日本のロック・シーンでもっとも重要な女性バンドのひとつ、ゼルダのヴォーカリストとして82年メジャー・デビュー。当時はロック特有のグルーヴ感を徹底的に排除したニューウェイヴ直系のサウンドを志向していたが、88年の作品『シャウト・シスター・シャウト』あたりから、ソウル/ファンクといった黒人音楽を意識的に取り込むようになっていった。その後、ラスト・アルバムである『虹色のあわ』に至るまで、アフリカ民族音楽、レゲエ、ソウル、R&Bなどを貪欲に取り入れ、自分たちなりの新しい潮流を獲得するのに成功。このような音楽的変遷は、ゼルダ解散後、それぞれのソロ活動に大きな影響をおよぼすこととなる。サヨコの2ndソロ・アルバム『アンダートーン』では、HAKASE(元フィッシュマンズ)、朝本浩文、宮沢和史といった黒人音楽およびルーツ・ミュージックと関係の深いミュージシャンたちをプロデューサーとして迎え、ゼルダ時代とはまた違ったアプローチで自らのグルーヴを探求している。
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